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三国志のkoyaのレビュー・感想・評価

三国志(2008年製作の映画)
4.0
世界で、登場人物の多さではフランス、デュマの『ダルタニャン物語』か中国の『三國志』と言われていて一万人以上の人々が出てきます。
私は、『ダルタニャン物語』は翻訳ですが、全巻読んでいて大好きなのですが、『三國志』は吉川英治版(文庫で8巻)しか読んでいません。
横山光輝の漫画『三国志』は、吉川英治版の漫画化です。

あんまり長くて、色々な有名なエピソードが多いから、映画化となるとその一部分となるのは仕方ないし、色々、脚色されていくのも仕方ないです。

このアンディ・ラウの『三国志』は、趙雲を主人公にして、監督をしたダニエル・リー監督が書いた小説の映画化。
趙雲と言えば、五虎大将軍のひとりで、劉備玄徳のまだ赤ん坊だった息子を救出した事が有名。

この映画もそこから始まるのですが、色々と脚色が面白かったです。
アンディ・ラウの実年齢でない、若い時ともう、引退する70代の老いた趙雲を描くという大胆な。

曹操には孫娘、曹嬰が祖父から英才教育を受けて、魏軍の都督となったり、アクション監督も兼ねたサモ・ハン・キンポーが趙雲の兄貴分ということで、架空の人物として出てきます。

私、サモ・ハンのアクション、大好きなんですね。
ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポーは同じ芸術学院の出身で軽々としたアクションが観ている方に負担をかけない、美しいアクションなんですね。
(関係ないけれど、サモ・ハンの息子は大変な美男子のアクション俳優)

倒れて立ち上がる時に槍を使って、さっと立ち上がる一瞬のアクションにほれぼれ。
曹嬰を演じたマギー・Qも気が強そうで美しくて、戦場の砂嵐にあってもメイクばっちりで、アクション。美女に剣って絵になるなぁ。
馬の美しい映画、と言われて観たけれど、全体的に美しいですよ。
『レッド・クリフ』は、それはそれでいいけれど、これも良し。
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