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SR サイタマノラッパーのryacのレビュー・感想・評価

SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)
4.5
これほどにも切ない物語だったとは……!

全体的に漂う、むなしく生々しく気まずい雰囲気はダウナーな笑いを生むと同時に実在感のある登場人物たちの行き場のない焦燥感ややるせなさを明確に表現する。

公民館でラップを披露するシーンなんかは本当にいい意味で最悪。「市民税払ってねぇ!」みたいな歌詞にいちいち役所の人間にケチをつけられて次第に説教ムードになっていくっていう。

ラストはめちゃくちゃ圧巻で、文字通り、最後の最後の一秒ですべてがひっくり返るような感覚。
SHO-GUNGのテーマが耳から離れない。続編も見る!
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