このレビューはネタバレを含みます
辛い!苦しい!気まずい!
上映終了後もすぐに席を立てないほどの衝撃を受け、しばらく喫煙所でぼーっとしてしまった……
「ふるえながら生きていけ」のキャッチコピー通り、地を這って生きる二人の兄妹。
このテーマを扱う以上安直な結末はありえないとわかりつつも、どこかハッピーエンドを期待している自分も確かにいて。
途中何度「もうやめてくれぇ……」みたいな声が出そうになったか。
お腹の子供をブロックで叩き潰そうとするシーンなんかは、ふつうの映画ならまぁ思い留まるだろうなと高を括くって当然な場面だけれど、この映画だったらあるいは……と手汗が止まらなくなった。
ポン・ジュノのイズムを継承した美しくもどこか不安を煽る脳裏に焼き付く構図、兄妹の生々しい振る舞いなど、作りとしても非常に優れていて上映時間はあっという間。
今作られるべき、見られるべき作品であることは間違いない。