koya

ウェルカム!ヘヴンのkoyaのレビュー・感想・評価

ウェルカム!ヘヴン(2001年製作の映画)
5.0
スペイン映画なんですが、いや~アイディア、キャスト、お話、粋でGJ!

設定:天国→モノクロの50年代フランス風(背景にはエッフェル塔が)公用語フランス語
地上→スペインのマドリッド。公用語スペイン語
地獄→タランティーノ風アメリカ牢獄。公用語英語。

「良き魂」があまりに少なくて天国はガラガラ。地獄は超満員。
これでは地獄に天国がのっとられてしまうと、天国では歌手をしている天使ロマ(ビクトリア・アブリル)が、マドリッドの一人のボクサーの魂を連れてくるようミッションを受け、彼の妻としておさまると、それを知った地獄側は阻止しようと悪女カルメン(ペネロベ・クルス)を派遣。

ボクサーの従姉妹として家に乗り込みます。天国VS地獄の魂争奪戦START!

天国と地獄、といってもなんか中小企業のライバル争いみたいでなんかゆるゆるとしてて、おばかっぽくて皮肉で、笑ってしまいます。
天使ロマと悪魔カルメンの対決も地上ではスーパーのレジ係対決だったりして。

ロマとカルメンの対立関係もだんだんゆるゆると変わってきて、間に立つボクサーのマニが単純なタイプ。
どっちに転ぶかわからないので、そこらへんもおもしろいですね。

悪魔役のペネロペ・クルス、生き生きとしていていいですよ~
なつかしのディスコミュージック、カンフー・ダンシングにあわせて
踊りながら着替えるペネロペはキュートでかっこよくておバカで実は後に意味深。うふふ。

皮肉でユーモアにあふれてて知的で、テンポはゆるゆる、見ていて気持ちいい映画でした。
koya

koya