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ストレート・トゥ・ヘルのKKMXのレビュー・感想・評価

ストレート・トゥ・ヘル(1987年製作の映画)
3.6
マイ・ヒーローであるジョー・ストラマーの兄貴が出演しているので、つまんなそうでしたが腹をくくって鑑賞しました。

結果、超絶B級ガーエーながらも、くだらなすぎて意外と観る価値あったな、と思ったりしてます。


この映画、一言で言うと内輪ノリなんですよね。多分、アレックス・コックスが出演者の多くを友だち関係で固めたからだと想像してます。楽しみながら撮影したんでしょうね〜。
おそらく、最後はバカバカしい理由でドンパチやろうぜ、くらいは決めていたのでしょう。プロットもその場のノリで作ったのではないかと思えるくらい雑でしたが、独特のグルーヴ感があってなんか笑ってしまいます。全体的に遊びっぽい雰囲気がありました。

また、本作はファンムービーでもあります。ジムジャーも結構な役で出演してますし、それぞれご贔屓の有名人目当てで観るのもオツかと。俺もストラマー兄貴目当てでしたし。


個人的には、ポーグスの出演が熱い!80年代最強のパンクバンドの一つでありながら、アイリッシュトラッドをパンクに演奏するというコンセプトなので土着性も強く、日本で言うとボ・ガンボス〜ソウル・フラワー・ユニオンに近いノリを持つバンドだと思っています。フィドルとかホイッスルとか、昔から使われている楽器のプレイヤーがいるのもシビれる。
伝統曲だけでなくもちろんオリジナルも名曲揃い。なにせ彼らの代表曲『ニューヨークの夢』はアイルランドで最も愛されているクリスマスソングなんですよ!しかし俺は生まれてこのかた、日本のクリスマスで『ニューヨークの夢』が街中に流れているのを聴いたことないですけどね(FM放送で何度かはある)。マライアばっかじゃなくて『ニューヨークの夢』も流せよな!
ちなみに『ニューヨークの夢』はPVもイカす!原タイトルはFairytale of New York ですよ!これでYouTube検索してくださいね!

こんな感じでポーグス最高なんですよ!
そんなポーグスのメンバーが本作にはゾロゾロ出ていました。これだけ熱く語っているくせにはっきりわかったのはヴォーカルのシェインだけでしたが。シェインのツラはトッポジージョみたいでマヌケでイカす!歯並びが最悪にバラバラで品のなさマックス!トラッドパンクのフロントマンとしてこれ以上のツラはありませんね!
あと、ボブカットのクールな美女がいましたが、あれはベースのケイトだろうか?
ポーグスはストラマー兄貴人脈で、一時兄貴がヴォーカルを務めたりしていたので、シェインと兄貴の絡みはかなり熱いものがありました!


というわけで、ストラマー兄貴を観に行ってポーグスに感動するという鑑賞体験でありました。
故カート・コバーンの妻で稀代の基地外コートニー・ラブがなぜか出演。ヤングコートニーがこんな仕事をしていたとは。しかも、ヤングコートニーのルックスは劇的にアレであり、彼女が持つ心の醜さがしっかり伝わってきてクソでした。ところで、コステロどこで出てきました?

アレックス・コックスは名前もパンク!Cox...Cocks! コックだもんな〜!コックサッカー、マザーファッカー。
しいて言えば、日本代表・内田裕也が出てないところはマイナス点ですかね〜。中村とうように聞いてみろってんだ!シェケナ!
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