ホイットモア大統領

ダーティ・メリー/クレイジー・ラリーのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

4.3
『フォードvsフェラーリ』に触発されて再鑑賞。

レーサーのラリーとメカニックのデュークが金庫強盗を成功させる。しかし、前日にラリーが一夜を共にしたじゃじゃ馬娘のメリーがそのことを嗅ぎつけると、奇妙な三角関係に発展。そんな彼らを警察部長のフランクリンが追い詰めていく…

My forever セックス・シンボルことピーター・フォンダの恐らく最後のアメリカン・ニューシネマ作品。若者たちの自由への渇望と計画性のない行動が印象的。

とはいえ、低予算に加えて約半世紀前の作品ということで、今の目で見たらアクションは数が少ないし、ド派手なものはないからそういう意味では退屈かもしれない。

でもやっぱり、カッコいいんだよ!!!
ただひたすらに、単純に、カッコいい!!!

なんと言っても、俺が人生で乗ってみたい車No.1:'69年式ダッジ・チャージャー R/T、これに尽きる!
蛍光イエロー・カラーにV8エンジンの排気音は、まさに漢のアメリカン・ドリームって感じ。

クライマックスは、そのチャージャー vs. 改造パトカー&ヘリコプターなんだけど、これをトム様に先駆けてP.フォンダがNOスタントでやってるんだからビビる笑

本作が面白いのは、ラリーが自己中なので、普通は恋仲になるはずのメリーがデュークといい感じになること(笑)でも、彼の紳士的な態度を見たらそれもわかる。
とりわけ2人のキャラクターと描き方は、(実在の人物だけど)『フォードvsフェラーリ』のケンとキャロルにも影響を与えてるんじゃないかな?

最も、スーザン・ジョージが口数多くて健康的お色気ありきのキャラだから、こちらはきっと女性ウケしないだろうなあ…ラストの唐突さも俺は好きなんだけどね。

ちなみにヘリで体当たりさせる鬼部長フランクリン役はビック・モロー。というわけで実は、先日挙げた『宇宙からのメッセージ』からの触発でもあったりする笑