ひろぽん

劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者デオキシスのひろぽんのレビュー・感想・評価

3.6
劇場版『ポケットモンスター』シリーズ7作目

ハイテク都市ラルースシティのバトルタワーを目指しやってきたサトシ一行。そこで、サトシはポケモン恐怖症のトオイという少年と出会い、伝説のポケモン、デオキシスとレックウザの衝突に巻き込まれていく物語。


街の治安を守るガードロボや、街中どこでも自動的に行き来できる歩道、喋る自動販売機やゴミ箱など発展的なテクノロジーの都市ラルースシティを舞台に物語が展開されていく。

今作のテーマは「テクノロジーとの向き合い方」や「トラウマを抱えた人間の克服と成長」についてなのだろう。

今作は伝説のポケモンレックウザとデオキシス2体の争いという構図で描かれており、デオキシスは宇宙から来た未確認生命体、レックウザは地球の縄張りを守る怪獣のようなものとして登場する。

あくまでもデオキシスは、タイトルにある通り「訪問者」であり、「侵略者」や「破壊者」ではなく何者なのかというのが面白いところ!

今作では、ポケモンや人間との戦いではなく、人間が生み出したテクノロジーとの戦いであり、悪役が登場しないというところも面白い。テクノロジーによる不慮の事故に、みんなでどうやって協力していくかが鍵となる。科学の力を借りて困難に立ち向かっていく姿がとても良かった!

サブキャラで登場するリュウやショウタ、ヒトミなど個性的なキャラクターたちも魅力的。

ポケモン恐怖症だったトウイが徐々にポケモンたちと触れ合ってトラウマを克服していく姿は勇気をもらえる。プラスル&マイナンコンビや食べてばかりのゴンベはずっと可愛い。

レックウザはただただ暴れてたように感じた。笑

タイトルの『裂空の訪問者デオキシス』は響きが良いし、カッコイイから歴代ポケモン映画のタイトルの中でも上位に入ると思う。
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