あーや

ひなぎくのあーやのネタバレレビュー・内容・結末

ひなぎく(1966年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

チェコとチェコ語に興味を持ったきっかけの作品は Věra Chytilová監督の 「Sedmikrásky(ひなぎく)」です。それと同時に映画の表現に無限の可能性を感じたのも本作。
映画は決して芸術や娯楽としてだけの映像作品ではなく、手法によっては理想や思想を発信して後世に残すこともできるメディアの一つです。
映画の中で2人のユリエはとんでもなくかわいいし、はちゃめちゃなことをして自由を体現し続けている。
最後には自由を理由に毎回殺されてしまうが、彼女達に生き続けて欲しかったと毎回落ち込む私がいる。
大学生の頃にこの1966年のチェコ映画に出会いましたが、アラサーになった今も鑑賞時に受けた衝撃は全く色褪せない。寧ろいつ見ても自分の中で何か新しい発見がある。(今回の発見は、オトコがユリエ1に電話口で愛を熱弁している最中にソーセージやバナナがハサミで細かくちょんぎられていたこと)
5年後、10年後、20年後・・・・・健康にずるずる生きている限り、婆さんになっても私はこの映画を見続けていることでしょう。
ふたりのユリエはその度にリンゴを口にして私を魅了し、あっさりと「自由」の虜にしてしまうのです。
あーや

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