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兵隊やくざのRのレビュー・感想・評価

兵隊やくざ(1965年製作の映画)
4.3
増村保造監督、勝新太郎主演というわけで、大いなる期待を胸に見てみた^ ^ 勝新太郎の魅力が大爆発!!! めちゃめちゃカワイイ!!! お目目クリクリ、ガチムチのムニムニボディーに、ガキ大将みたいな性格、すべてがLovelyすぎてメロメロ! 勝新太郎ってこんな可愛いかったんや! 知らなかった! 元はヤクザの用心棒、今は日本軍に加わって初年兵の大宮は、あまりにも暴れん坊で、通常の殴る蹴るの教化方法では歯が立たないタフさなもんだから、その指導に三年兵のインテリ、有田が充てられる。どんな問題が起こっても大宮の肩を持ち、忍耐強く注意・指導を重ねながら側でずっと見守ってくれる有田に、少しずつ動物みたいな忠実さでなついていく大宮が……きゃわゆーーーーー!!! あまりの愛らしさに有田も、カワイイ、カワイイ、カワイイ奴だ、とついつい何度も口にしてしまう。このふたりの信頼とリスペクトの通うやりとりがとっても微笑ましいんですねー。ただ、同時に、見ててうんざりしてくるのは、軍隊じゃ無理が通って道理が引っ込むと有田が言うように、年功序列やランクを理由に、下の立場の人間をひたすらいじめまくる年上や上官たち。生意気なやんちゃくれの大宮は、ひときわ目立つ存在なので、殴る蹴るのターゲットにされまくる。繰り返される殴打のヴァイオレンス描写は、現代の水準で見ても相当の激しさ。見てるのが苦痛になるくらいリアルかつ長い! もう、いいよ、分かったよ、十分だよ、くらいじゃ許してくれない。顔が腫れて血まみれになるまでボッコボコ。あまりにもひどいバイオレンスシーンが結構たくさんあるので、苦手な人は途中で嫌になると思います。けど、浴場で、大宮対みんなで素っ裸で喧嘩するシーンなどはほんとに素晴らしい。勝新太郎のぷりぷりボディーを大いに楽しめます。ふわふわしてそう。触ってみたくなるでしょう。で、だんだんと大宮と有田の間に、信頼関係以上のものが育まれていって、ついには肉体関係へと至り……ません……が、ほとんど恋愛関係やん、と言っても過言ではありますまい。二人で売春宿に行って、ひとりの女といちゃいちゃするんやけど、その女を通して二人がいちゃいちゃしてるようにしか見えんのよ! 挙句、最終的に、オレはおまえと離れたくないんだ! オレもです! オレについてこい! みたいな、え、プロポーズですか? ってノリになっていくのが、何とも嬉し楽しく、始終ニコニコを禁じ得ませんでした。果たして二人は、日本軍からの度重なる迫害を乗り越え、艱難に耐え、愛を成就することができるのか⁈ お楽しみに!
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