群青

キングコングの群青のレビュー・感想・評価

キングコング(1976年製作の映画)
2.0
こんなバージョンあったんだ、と調べて知った1976年版キングコング。
しかも主役はジェフ・ブリッジス。お前かい笑



さてさて、大筋はあまり変わりません。
違いがあるのはヒロインのバックグラウンドや髑髏島に向かう理由など。

前者だと漂流しているのを拾われる。男だらけの船でドレスを着たヒロインが拾われる。それならまだいい。それ以降船に馴染んだ彼女はなんともエロチックな際どい服ばかり着る。スタイルも顔を良いので、その格好は完全に目に毒だ。しかも天真爛漫でみんなに平等に話しかける。おい、これはキングコングと言う名のバトルロワイアルか?と思ったけど船員みんないい人で襲ったり変な目で見たりしない。というかむしろ温かい目で彼女を見る。こ、この船の乗員はみんなジェントルマンなのか…笑


髑髏島に向かう理由はなんと石油採掘。一気に今っぽくなった笑
しかし安全なのか恐竜や変なクリーチャーは出て来ず、大きな蛇が出てくるだけ。
キングコングが最初に出てくるシーンはヒロインの顔とコングの顔を交互に移すことによりこれからのヒロインとコングの絆を想起させるようだった。

肝心のコングは東宝に影響されたのか着ぐるみでかなり人間っぽい。手が何かと使われいて結構凝って作られているのが分かる。しかし終盤、逃げ惑う人々の中で動くコングはハリボテ感がハンパない。それを分かっているためか一瞬しか映さない。それ以降は合成を駆使して着ぐるみコングと人間を写してある。苦心したんだろうなぁ

ヒロインは1933年版というよりピージャク版の方に近い。本当は逆でピージャク版がこっちに寄せたんだろうけど。
ヒロインとコングがぎこちないながら心を通わせる。ピージャク版よりその溝は深く、めちゃくちゃ仲良くなる訳ではない。ひょっとしたらこいつは無害かもしれないと匂わせる程度だ。
それがあってこそのラストの訳で、抵抗むなしくやられていくキングコングは結構切ない。血とかもババッと出るので、その痛々しい姿のせいもあるかもしれない。


作品としては130分で少々長い。
まあピージャク版に比べたら全然マシなんだけどさ笑


総じて普通。
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