このレビューはネタバレを含みます
そもそも“V”は国家転覆を狙うテロリストなわけだけれど、その国家自体は反政府主義者を弾圧し、偽りの報道で国民を欺く圧政国家なわけだ。
だからこそ“V”は一見正義のヒーローのようにも見える。
ただ、テロリズムを賞賛しているわけではないというのは大事。
元々コミック作品ながら、ウォシャウスキー兄弟の脚色もあって、現実の“あの国”を連想させるテーマがチラホラ見えて面白い。
“V”という象徴がもたらす結末は個人的には面白いと思ったけれど、もうちょっとアンチヒーローのアクション映画を想像してたんで、そういう意味では意外だったかな。