以前見た時のモヤモヤとしたやるせない気持ち、再見した今の反応は、またもやブチ切れ状態。
私は全然大人になっていない!
観る者の気持ちをこんなにも支配する凄い力を持った映画。
潜水艦内の様子はもはやサスペンス。
心理戦のような緊張感がずっと続く。
俳優さん達の演技、全然キレイに映ろう、映そうとしていないっぽいところがいい。
汚いし不潔だしシラミだのカビだのとてもリアル。
一応集団なのだが、不安、緊張感、恐怖、怒り、悲しみ、一人一人に細かい演出をしていると感じた。
これを戦争映画と呼びたくない気もする。
極限状態におかれた集団を描いた芸術作品。
エンジニア、技術者がいなかったら何もできない、そして彼らに指示し統率する指揮官も必要、けれどそのまた上に戦争の采配をとる司令官がいてその上に政治家がいて・・・という構図。
広い意味では「現場」を描いているという点で普遍的な共感を得られる映画だと思う。