たけちゃん

英国王のスピーチのたけちゃんのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
4.2
私の中には「王たる声」がある!


トム・フーパー監督 2011年製作
主演コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ


個人的に話になりますが、この週末、仕事関係の研修会参加のため、札幌に来ています。久しぶりの札幌遠征(^-^)
夜は泊まりで劇場へGO⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!

交通手段がJRだったため、車内でも映画鑑賞。
自分で運転しない旅はいいなぁ!



さて、ずっと観たかった本作。
素晴らしい作品でした。
また、以前「チャーチル」や「ダンケルク」も観ていましたんで、補完され相乗効果もありましたね。

オープニング
ジェット機のエンジンかと思ったら、マイク……
もう、この段階で、この映画が何をメインにしているのかが分かりますね。上手いなぁ。


どうして今作を選んだのかは、詳しくは書きませんが、今回の研修の内容に関係するものがあったからです。
で、結論から言うと、大変素晴らしかった!
歴史ということ以上に勉強になったなぁ。


僕は仕事柄、人前で話すことも多いのですが、緊張しぃなので、必要以上にドキドキしますし、子供の頃は過敏になって、よくお腹が痛くなりました……。今なら「過敏性腸症候群」って言われるかな?吃音ではないけど。

「吃音」は遺伝的なものもありますが、過去のトラウマなどに起因する心理的要因によるものも多いです。苦手な音を発したり、過度にきちんと話そうとするなどのストレスよる場合などは吃音が出やすいようです。

この映画のジョージ6世は、後者でしたね。
王族という家に生まれたプレッシャー。
兄や周りからのからかい。
厳しい父親からの叱責。

様々な幼児体験が原因で4~5歳ころから吃が出始めたよう。なので、それを想起するような物や人、場に出会うと話せなくなる。そのあたりがよく描かれていました。


この吃音者を演じたコリン・ファースは本当に上手かったですね。自然に演じるって難しいのに、顔の強張りや興奮で顔が赤らむ様子が演技とは思えなかった。見事でした。

そして、その吃音克服の手助けをするのがジェフリー・ラッシュ演じる言語療法士のライオネル・ローグ。
このジェフリー・ラッシュがまた見事でした!
バルボッサのイメージが変わりましたよ( ˘ ˘ )ウンウン
威厳もあり、親身でもある、英国王の友人となる平民は、とても難しい役どころだったと思いますが、脚本に惚れて出演を決めたと言うだけある存在感バッチリの演技でした( •̀ω•́ )و✧


また、忘れちゃいけないのが、ジョージ6世の妃役ヘレナ・ボナム=カーター。こういう役珍しいけど、孤立し、人に言えない悩みを持つ夫を、暗くならず、卑屈にならず、献身的に支えていました。内助の功って、こういうことを言うんですよね( •̀ω•́ )و✧


おや、チャーチルを演じているのは、ハリポタでスキャバーズ役のティモシー・スポールでしたか!でも、このチャーチルも上手かったですよね~。特殊メイク無しで、そっくり(笑)

そう言えば、父親のジョージ5世を演じたのはマイケル・ガンボン。この方、ハリーポッターでダンブルドア先生を演じた方です。

って考えると、ハリポタ役者が多かったんだなぁ。
イギリスの名優が揃ってましたね!


第二次世界大戦開戦前のイギリス王室の様子も伝わり、とても見応えのある作品でした(`・ ω・´)ゞビシッ!!