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タロットカード殺人事件のsaboのレビュー・感想・評価

タロットカード殺人事件(2006年製作の映画)
3.5
鑑賞日2020/10/10

ベテラン記者のジョー・ストロンベルは死神の舟に揺られ冥府彼岸へ向かっていた。ジョーは生前優秀な記者で数多のスクープを排出していた。
そんなジョーはたまたま同じ舟に乗り合わせたジェーンという女性から、ある大きなネタに関する重要な事実を知らされる。記者魂を揺さぶられたジョーはなんとか死神の目を欺き下界に大スクープを届けようと画策する…
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所は変わりロンドン。
アメリカでジャーナリズム専攻の学生をしているサンドラ・プランスキーは著名な映画監督のインタビューをするため休暇と親友のツテを利用しロンドンにいた。そんなサンドラはある晩、親友姉弟と共にマジックショーを観に行く。
そこでサンドラは老マジシャンのシドニーにマジックの協力者として選ばれた。
狭い箱の中に入れられたサンドラの目の前に現れたのはなんとジョーの幽霊だった。
ジョーはジャーナリストを目指すサンドラに大スクープのネタを伝え証拠を揃えるよう託すが…

※本作は可能な限り予備知識無しでの鑑賞をオススメします❗(*-ω人)✨


❗感想(ネタバレ含む)❗
この映画を一言でいうなら『ウディ・アレンの白鳥の湖(パロディ)』です。
世界的に有名な“白鳥の湖”ですがそのバリエーションは大きく分けて2つ。
1つ目は王子とオデットが非業の死を遂げるバッドエンド。
2つ目は王子とオデットが晴れて結ばれるハッピーエンド。
そんな不朽の名作“白鳥の湖”にウディ・アレンは3つ目のパターンを華麗に創りあげたようです(笑
かなり見る人を選びそうな映画です。

推理小説のようでまったく推理力は必要としません。
コメディ映画のようでまったく抱腹絶倒のシーンは存在しません。
なんらかのメッセージ性を期待して見てもあまり人生において有効活用出来そうな教訓は得られません。
タロットカードの知識を有する方は肩透かしをくらい、現実主義者の方は怒り、理論派の方は10分で心地好く夢の世界へ旅立てるかと思います♪(*-ω人)

そしてこれは結局ハッピーエンドなのか?バッドエンドなのか?と最終的に考えたとき、脱力感と薄ら笑いが残ること必至なのです(真顔。

する事も無くスマホゲームにも飽きて、かと言ってお昼寝しようにも眠くもない上に2~3時間ほどしか余暇がない。
そんな時にはウディ・アレン演じるマジシャンのトンチンカンな怪演と、スカーレット・ヨハンソンの水着姿による眼福と二人の掛け合い漫才で95分間の優雅なる時間の無駄遣いをしてみるというのも、また一興ではないでしょうか?(笑

隙あらばどぞ☆

ストーリー:2.0
ビジュアル:5.0
音 楽:3.0
キ ャ ス ト :4.0
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