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ブルーベルベットのsaboのレビュー・感想・評価

ブルーベルベット(1986年製作の映画)
3.8
鑑賞日2024/02/24

大学生のジェフリーは父親が病で倒れたと聞き帰省する。
ある日散歩していると空き地で人間の切り落とされた耳を見つける。
ジェフリーは幼馴染の父親で現役刑事のジョン・ウィリアムズのもとへ届け出る。
後日、検視の結果をジョンに聞かされるが、調査中の事件の関連が疑われるため詳細は明かせないと言われる。
ジョンの家を出ようとした時、幼馴染のサンディ・ウィリアムズが“あの耳のことを知っている”と仄めかしてくる。
後日サンディから話を聞いたジェフリー。
件の耳の事件はとあるナイトクラブで歌手をしているドロシーという女性に関係するという。
俄にジェフリーの中で好奇心が鎌首をもたげ始め、耳の謎に隠された真実を自分自身で突き止めようとする。
しかしそれは猟奇的な悪夢の始まりなのだった…

※本作は可能な限り予備知識無しでの鑑賞をオススメします❗(*-ω人)✨

❗❗感想(ネタバレ含む)❗❗
(・∀・)こばちゎ♪
今日は奇才デヴィット・リンチの名作『ブルーベルベット』です。
この映画を一言で言うなら『デヴィット・リンチ入門編』です。
前から見たい見ようと思いつつ、『デヴィット・リンチかー…(;´Д`)…』と中々腰が重かったのです。なんせイレイザーヘッドからのマルホランド・ドライブと鑑賞したので、もう心折れそうな難解な作品というイメージと、1日中無気力になること請け合いな悪夢のような作品しか想像してなかったのです(´∀`;)💦

ところがこの作品…
なんと!解りやすいストーリーながらよく練り上げられていて、良い感じの緊迫感があって終始飽きずに観れました✨
登場人物もシンプルで、しかもこの結末は…え?……まじか?!
もっかい聞く。。。まじか?!(笑

本作の見所は2つ。
一つはデニス・ホッパーの怪演が冴えわたる異常犯罪鬼フランク。もう次の瞬間に何しでかしてくれるかわからないという恐怖で終始鑑賞者にピリピリとした緊張感を味わわせます。
そしてもう一つは、ジェフリーとサンディとドロシーの歪すぎる三角関係です。
超が付くドMなヤンデレのドロシー、対照的にサンディは白馬の王子様について語り出し兼ねないロマンチスト。そんな二人の間でずるずる二股を愉しむジェフリー。
そんな三者が織り成す見事なクズっぷりは観ててじわじわ来るものがあります。(^.^;💦

しかし一度でもデヴィット・リンチ作品を見たことがある方なら、来る〜きっと来る〜♪絶っっっ対タダでは終わらないはず〜!!と、変に緊張しまくるはずです。
saboはそうでしたし、何ならあの結末だって本当はその後さらに何か不吉なことが起こる予兆なんじゃないか?と何故か見終わってもなお疑心暗鬼に駆られます←最早病的(笑)
まーそういうのを鑑みれば、この作品は“デヴィット・リンチ初めてです(〃ω〃)❤”という方にはピッタリな一作かなと思います。

ビバ!変態ワールド✨(*´ェ`*)♡
皆様も是非♪

ストーリー:3.8
音   楽:4.0
キ ャ ス ト :3.8
ビジュアル:3.5
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