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不思議惑星キン・ザ・ザのsaboのレビュー・感想・評価

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)
3.7
鑑賞日2024/01/23

1980年代、モスクワ。
建築技師のマシコフは妻から買い物を頼まれ街へと出掛けた。
すると街でゲデバンという音大生に声をかけられる。
『あそこの人が異星人で、自分の星に帰れなくて困っている』と。
見るとそこには真冬のモスクワで靴も履いていない妙な男がいた。
男の話によると惑星間を移動する装置が壊れたという。まともに取り合う気もなかったマシコフは適当にそのスイッチのボタンを押すと…
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突如マシコフとゲデバンは見たこともない砂漠の真ん中へ飛ばされてしまう。
暫くは懐疑的だったマシコフだが、とうとうそこが地球ではない異世界だと認めざるを得なくなる。
マシコフとゲデバンは地球に帰還するため惑星間移動装置をなんとか手に入れるために奔走するが、果たして二人は無事に帰還出来るのか……?!

※本作は可能な限り予備知識無しでの鑑賞をオススメします❗(*-ω人)✨

❗❗感想(ネタバレ含む)❗❗
/(・∀・)\クーーーー♪
というわけで今回は旧ソ連発不条理SFの決定版『不思議惑星キン・ザ・ザ』です。
この映画を一言で言うなら『地球人って素晴らしい✨』です。
いあー💦旧ソ連時代のSFなんて…( ´_ゝ`)
と、ちょっと小馬鹿にしていたのですが。
面白かったよぉwwww。・゚・(ノ∀`)・゚・。
そして意外と古めかしさを感じさせない、そもそも設定が異世界なので、舞台が必ずしも地球人が思い描きがちな“近未来的都市”とは限りませんからな(誤認)
そして無駄なCGもどきや不必要な演出は一切無く、瞬間移動も文字通りパッと突然世界が切り替わるのです✨そう!それ!(笑)
変に凝った演出がないので古臭い感じもしないし、逆にリアリティさえ有りました♪

最初の舞台は惑星プリュク。チャトル人や黄赤青ステテコ持ちが幅を利かせ、それ以外はパッツ人と呼ばれ差別される奇妙な世界です。カツェ(マッチ棒)を持っていることがステータスだそうな。
最初は抵抗していたマシコフだけど“郷に入っては郷に従え”精神で上手く乗り切ります。
そもそもこのプリュクの人達は進化の果に言葉に不自由が無く、直接精神を読み取ったり出来るほど高度な進化を遂げているにも関わらず、人の気持が理解できないという体たらくなのです。なのでマシコフの人間味溢れる善意がより一層素敵に見えます♪
次の舞台はアルファ星、平和な星で人々はまるで神様のような振る舞いをしています。
地球人のsabo的にはプリュク星人もアルファ星人もどっちもどっちって感じです(。ŏ﹏ŏ)キュー
心は無いのですか?
進化すると心が無くなっちゃうのですか??
世話になったウエフとビーの二人を損得勘定無しで救出したマシコフと、最後までマシコフの善意に付き合ったゲデバン。
地球人だからこそ持てるこの心温まる人情(*´ω`*)♡
素敵過ぎます✨

それとあのバックで流れる終始緊張感とは無縁なヘンテコ音楽、マシコフ達の歌う“マーマ、マーマ、どうしよぉ〜♪”の歌。
あれ、すごい脳味噌に焼き付いて暫く離れなかったです(ΦωΦ)

中毒性高めな本作品
機会があれば是非☆
クーーーー!(←しつこい笑)

ストーリー:3.8
音   楽:3.5
キ ャ ス ト :3.5
ビジュアル:3.8
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