sabo

ファンタスティック・プラネットのsaboのレビュー・感想・評価

4.5
鑑賞日2024/03/10

ドラーグ人と言う巨人族が支配する銀河惑星イガム。そこで人間はオム族と呼ばれ、下等生物として扱われていた。
ドラーグ人の悪戯で母親を失った一人の人間の赤ん坊は、ドラーグ人の少女ティバに拾われペットとして飼われる事になる。
ティバは赤ん坊をテールと名付け可愛がった。
テールもまたティバと共に学びながらすくすくと育った。
やがて年頃になったティバはテールと遊ぶことも無くなり、テールはティバの元から逃げ出す。
行く宛もないテールに救いの手を差し伸べたのは同じ年頃の人間の娘だった。娘は自分達の住まう集落にテールを連れて行った。
二人は次第に惹かれ恋仲となる。ところがそんな平和な日々も束の間にドラーグ人達が人間を根絶やしにしようと動き始めるのだった…


※本作は可能な限り予備知識無しでの鑑賞をオススメします❗(*-ω人)✨

❗❗感想(ネタバレ含む)❗❗
(・∀・)こんぬちゎ♪
今日は1973年🇫🇷フランス×🇨🇿チェコスロバキア共同制作『ファンタスティックプラネット』です✨
ついに観れたwww(人´∀`).☆.。.:*・゚
アマプラでつい先日まで見放題になってたのにダラダラしてて痛恨の見逃しorz
しかし!今ならYouTubeで2週間限定見放題です!!!

さて、この映画を一言で言うなら『地球誕生秘話@マクロからミクロまで手広くカバー』ですです。←全然一言じゃn(ry

最初は自分達が生物界の頂点と思い上がってたらいつか他種族に負けて破滅するわよ?みたいな寓話的な感じを想像してたのですが。
全然違ったΣ(´∀`;)💦
結末が想定外でした。
テール筆頭にこの人間達、頭が賢いだけじゃなく人格者でした(*´ェ`*)✨
どちらかというと利己的で排他的なドラーグ人の方が現実の人間に近いイメージですね。
大量発生した小さな虫を駆除するみたいに横暴なドラーグ人、しかしテール達人間も黙って殺られる事無く、学習してそれを最大限に活かして自らの新しい運命を切り拓く…これらが小さな世界、大きな世界と目線を変えながら展開されるのですが、まさに人類史の縮図のようです。

そして銀河惑星イガムの舞台設定、これがもう✨芸術的にすら感じました。
真っ先に頭に浮かんだのはヒエロニムス・ボスの『快楽の園』という絵画でした。
自然も人工物も科学も全てが入り乱れて、それでいて不自然さを感じさせない人間世界。
さらにドラーグ人達の設定はスタニスワフ・レムの『ソラリス』を彷彿とさせました。
瞑想による種の保存、それもやり方最先端なのに、見た目には原始的で幻想的…
あのダンスシーン、じー…っと観ていると妙にドギマギしてまいました(*´ェ`*)♡
どちらにも言えるのは、見てる人達の時代の流れの感覚がバグりますわ(;・∀・)💦
なんなんコノ人達?!1973年のアニメーションですょ?!原作者と監督は未来人かなんかなんですか?!(笑
インパクト強いのにアニメーション自体は色鉛筆で描いたような柔らかタッチ。
そしてやたら格好良いロックなED(〃ω〃)
エンドクレジット見てたらJiří Trnkaの文字が、、この作品イジー・トルンカ・スタジオ謹製でした♪んーーー流石だな✨

引き込まれ過ぎて簡単に帰してくれない摩訶不思議ワールド。
見放題期間もまだたっぷりあるのでもう何周か観て来ます〜(*´∀`*)ノシ(笑

皆様も是非♪是非♪是非〜♪

ストーリー:4.5
音   楽:4.0
キ ャ ス ト :4.5
ビジュアル:5.0
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