sabo

メゾン ある娼館の記憶のsaboのレビュー・感想・評価

メゾン ある娼館の記憶(2011年製作の映画)
3.9
鑑賞日2024/02/22

1899年パリ。舞台はマダム・マリーフランスが経営する高級娼館アポロニド。
永い歴史を持つアポロニドには連日多くの男達が夢を買いに足繁く通っていた。
店でもナンバーワンのキャリアとその美貌から人気を誇っていたマドレーヌ。
しかしある日マドレーヌは馴染の客から顔を傷付けられてしまう。
客を取れなくなったが部屋の掃除や食事の用意などの下働きをしながらアポロニドで働き続けた。しかし娼館の貸し主から家賃の値上げを迫られたマダム。さらに追い打ちをかけるように人気娼婦のジュリーが梅毒に罹ってしまう。
やがて時の経過と共に客足が減りだし徐々に経営は逼迫し始めるのだったが…

※本作は可能な限り予備知識無しでの鑑賞をオススメします❗(*-ω人)✨

❗❗感想(ネタバレ含む)❗❗
(・∀・)こばちゎ♪
今日はフォロワーさんのレビューで気になって急遽鑑賞『メゾン ある娼館の記憶』(L'Apollonide: Souvenirs de la maison close)です。
この映画を一言で言うなら『美しき娼婦達の悲喜交交』です。ちょっと出来心で…あ💦興味本位というか💦エロい物見たさで💦💦←やめなさい(笑
なのに、見始めてすぐに後悔しました。
重い…辛い…鬱だ…orz
シーンは舞台セットからお姉様方のお衣装、台詞の一つ一つまで完璧な美しさ✨
もう何処を切っても切っても芸術的な絵画のようななんとも耽美なカットなのは流石おフランス🇫🇷てかこの監督がスゴいのでしょうね(゚∀゚)
基本的に娼館に住み込みで働く娼婦達の日常を描いてるのですが、勤務時間の終始憂鬱な感じが絶えず見てる側に伝染してきて気鬱になります。
唯一の救いは思ってるような所謂女の園に有りがちなドロドロや派閥は無く、娼婦達はまるで実の姉妹の様に互いに支え合いながら生活していて、その姿は微笑ましく見てる側も安心感を感じます。それだけにマドレーヌの唐突な流血シーンはかなり動揺してしまいました。
みんなで湖へリフレッシュしに出かけるシーンはお気に入りのシーンの一つです(*´ω`*)♡
女の子がキャッキャキャッキャしてる姿って永遠に見てられるです♪ヾ(*´∀`*)ノ
美脚ちゃんの美脚芸は最高(*´艸`*)❤
あんまりしつこく引っ張るから声出して笑ってまいましたꉂꉂ(˃ᗜ˂*)
ラストの閉館間際の淋しさは、言葉で表せません。
しかし、マドレーヌちゃんに傷付けた奴は、ざまーみろってんです!
ヽ(`Д´)ノ女の子を傷付ける最低野郎には天誅〜!
時代の流れとともにこういった娼館の様なものは淘汰されていき、現代は道端に立ちんぼする女の子。
なんていうかsaboが男なら、なんか味気ないなぁ…って思いますけどねぇ。。知らんけど。
フランスだけに限らず、日本の遊郭も、中国の妓楼も、ただそれ目的だけでなく客とゲームしたり頭の良さや話術の巧みさなど、コミュニケーションありきのスタイルの方が余程お金払って遊びに来る価値が有るような気がするのですが。。世間的にはそうでもないんですかねぇ、なんか殺伐としてますな。
この淋しさですょ。。。
古き良きパリの文明開化最期の輝きを見た気分です✨

機会があればどぞ☆

ストーリー:3.5
音   楽:4.0
キ ャ ス ト :4.0
ビジュアル:4.5
sabo

sabo