勝ったのは農民だ

グラン・トリノの勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

過去鑑賞記録です。

『ミリオンダラー・ベイビー』🥊を観たのを機に記録します。

結構前に観ましたが、これは傑作だと思います。💯

クリント・イーストウッド自身が、実際にも今作のウォルト・コワルスキーみたいな人間なのか❓は知りませんが、どうしても人物像を重ねてしまいます。

タイトルにもなっている彼の愛車の"グラン・トリノ"って、

「時代遅れな、古き良きアメリカ」🇺🇸

の象徴なんです。

あのじいさんが純粋な善人じゃないんですが、人間、育ってきた環境や年齢によって頑固で偏屈な性格になるでしょう。👴🏼

その一方で、アメリカって国における自警団行為や銃社会に対する批判にもちゃんとなっている映画だと思います。🇺🇸🔫




地味に好きなのは、

①フード描写で、主人公がビールとビーフジャーキーしか食べてないような時に、🥓🍺

家に招待されて色んな料理を沢山もらって、あの家の人たちに囲まれて、「うまい、うまい。😋」って美味しそうに食べるシーンです。😂




②あと、家での懺悔のシーンです。

”他人には理解できないけど、自分の中にある悩みをずっと抱えて生きている主人公”

って、他のクリント・イーストウッド監督作品でもよく描かれていますが、

今作において、
教会⛪️での懺悔のシーンがなんか締まりの悪いものであったのが、実は前振りで、

あの黒っぽい、それこそ教会の懺悔の部屋みたいな扉の前でタオに打ち明けるシーンが本当の懺悔になっているところとか、

かなり計算された構成だと思います。🤔


で、ラストの彼がキリストみたいな姿になるのとか、いちいち演出がうまいですし、✝️

何より、

“人生の黄昏時に、利他的な正義を見つけて、正しい手段で悪を裁く。
そして、自分の生きた爪痕を残してひっそりと死んでいく。"

って話は、そりゃ感動します。😢


『男はつらいよ』の山田洋次監督は、
「映画は原稿用紙3枚ぐらいで収まるシンプルな話が良い」って言っていましたけど、

今作も誰にでも分かるシンプルな話で、📝
ほとんど家2軒だけで撮影しているのに、🏘
なんでこんな傑作が簡単に作れるのか❓、自分には分かりません。🤷🏻‍♂️



「好きな映画は何❓」って質問して、もちろん人それぞれにたくさんあるでしょうが、今作を挙げられると、好感度が上がります😄🆙