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ウンベルトDのzhenli13のレビュー・感想・評価

ウンベルトD(1952年製作の映画)
3.8
つらいつらすぎる…
未来の自分を見るようで…

何にも希望を持てないなかでも、小さきもの、子どもであったり犬であったり庇護の対象となるものは、やはり生きてく力なのかなとラストショットで思った。ウンベルトの精一杯の笑顔がつらい…

ウンベルト役の人は大学教授で演技は素人とのこと。白地に黒ぶちの小型犬と彼の組み合わせはもう反則でしかない。つらすぎる。この犬が帽子咥えて街かどに立つ姿がまたつらい…物乞いを見て、自分もそれをやるか葛藤するウンベルトが手のひらを出しては引っ込め、結局犬に帽子をもたせるという。
動物ショットのインサートの仕方が巧い。屋根をつたう猫とか。壁のアリとか。二階堂ふみ似の可愛い使用人が新聞紙に火をつけて壁のアリを追っ払うの、黒い燃えかすがたくさん落ちて掃除大変そう。

二階堂ふみ似の使用人も幸せになるかわからないけど、若いからどうにかなると、本人も思っているであろう表情。
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