EllenAim

ウンベルトDのEllenAimのレビュー・感想・評価

ウンベルトD(1952年製作の映画)
3.9
主人公、ウンベルトは公務員を勤め終え、現在は年金暮らし。
だが、受給額は少なく、家賃も値上げされ、大半が家賃に消えてしまうという現実。
苦しい暮らしのため、家賃を滞納してしまい、大家から立ち退きを迫られていた。
そんなウンベルトには可愛がっていた愛犬フライクがいた。

この作品に登場する人物は人情味がない。
主人公が心を交わすのは大家のメイドと愛犬のみ。

愛犬フライクにも目もくれない大家。突然いなくなってしまうフライクを必死に探すウンベルト。
困窮しフライクを連れ、街を彷徨い、物乞いを試みるウンベルトではあったが、やはり一線はこえられない。
結局はアパートをあとにし、ペットホテルに預けようともするが、そこにいた犬たちやホテルの主人に何かを感じたのか手放すことはできない。
公園で、飼い主を新たに探すが見知らぬ老人など、誰も相手にしないし、引き取りもしない。
ウンベルトは愛犬フライクを抱え、命を絶とうと線路に立つのだが…。

監督は「ひまわり」「自転車泥棒」などのヴィットリオ・デ・シーカ。

この作品は現代、この先にも通ずるものありますね。

犬が可愛すぎるし!。これがまた、とにかく愛らしい🐶ワンちゃんで巧く描かれてます。
ブラボー!🐶フライク👏

たとえペットとはいえ、存在はデカく、人間やはり一人では生きていけないんだな…と沁々と感じた。
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