だい

幻の女のだいのネタバレレビュー・内容・結末

幻の女(1944年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

原作はハヤカワミステリの読者セレクション1位にも選ばれたほどの歴史的名作。

あの内容で面白いものができないわけがない!
と期待しますさね。ああするとも。

………

原作の良さ全部消しやがった!!!!!!!


この話の良さは!
実質主人公が実は犯人だったってのが!
最後の最後で!
これで解決だってとこで!
土壇場で悪の顔を初めて出す衝撃にあるんや!!!

それを!
主人公格じゃなくして!
しかもまず最初に犯人として顔出しするとか!

全部台無しやろがぁぁぁぁ!!!!!!!!


初めて出した悪の顔で!
ああこれで完全犯罪だってとこで!
実は知らぬうちに罠にかけられていたって!
それが面白いんや!

なぜ全部削った!!!!!!!!


最後のズンズン二転三転の嵐を無くして、
最後にラブコメ風なエピソードで締めるとか。

気 で も 狂 っ た か


いや、そもそも出だしからしてさ、
原作の良さって、
「幻の女」が本当は実在しないんじゃないの?
って読者にすら疑念を抱かせるとこにあるのに、
普通に顔出してるから嫌な予感はしてたんだよな。


ってか、プロデューサーのジョーン・ハリソンって、
ヒッチの「断崖」とか「逃走迷路」とかの脚本書いてた人なのな。
と知ると理解したわ。
目に見えるハラハラと甘いロマンスのヒッチコック風味付け。

この原作でそれやるの間違ってるけどな。


キャロルがバーテンを尾行するシーンの不穏さだけは評価できる。
ホームから落とそうとした瞬間に他の客が入ってくるシークエンス。
ヒッチ風だなあ。
だい

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