ひょう太郎だよ

新幹線大爆破のひょう太郎だよのネタバレレビュー・内容・結末

新幹線大爆破(1975年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

アメリカでパニックが映画が流行ってた70年代中期。
日本でもパニック映画を作ろうと当日の東映社長が企画化した作品。

日本でやるなら何?って考えた時に新幹線って妥当だし正しいよね。
この当日の日本はまだ高層ビルが今より少なかっただろうし東京タワーでもいいけど撮影難しそうだし。
そう考えると新幹線って日本を象徴する乗り物でもあるから良い所に目を付けたなってまず思いました。

当日のオールスターキャストが出演してるのでかなり豪華です。
でもこういうオールスターキャストの場合キャスティングに力を入れ過ぎて作品はイマイチって事多々あるじゃん。
でもこの作品は違うんです。
脚本が本当に良く出来ている!
ちょっとナメてたんですが観たらぜんぜん違ってとても面白い。
パニック映画にプラスして人情話も盛り込んでいるから深みがあるんだよね。
だって主役が高倉健だから単なるパニック映画にはならないよ。

速度80キロを下回ると爆発するって設定が素晴らしいなと思います。
電車って車と違って自由に動く事が出来ないじゃん。
つまり終点があるって事。
終点があるって事はそこに着くまでに解決しないといけないわけで。
速度設定で爆発というパニックに加え時間制限もありという二重のドキドキが味わえるわけですよ。
これは観客を飽きずに惹きつける上手い設定と言わずにはいられませんね。

この作品海外の評価が凄く高くて特にフランスで人気あるらしいです。
確かに設定が分かりやすいから国や人種関係なく楽しめるんでしょう。
やっぱ命がかかったハラハラする映画って古今東西問わず単純に楽しいからね。

古い映画ですが今観ても十分楽しめる作品です。
日本発のパニック映画の最高峰!
一見の価値ありですぞ。