このレビューはネタバレを含みます
男性と女性、子供を持っているかいないか、兄弟がいるかいないか。
自分がどの立場なのかでこの作品の見方が変わりそうだなという印象をまずは持ちました。
子供がいたり兄弟がいる人だと共感出来る部分があるのかもしれませんね。
ちなみに私はどれにも当てはまらないせいかあまり共感できず…
結果この映画を観た感想を書くと
｢ひょうちゃん、未来のミライ好きくない｣
になっちゃうかなｗ
過去から未来への継承(先祖や血の繋がりで今の僕達がいる)みたいのは何となく伝わりました。
ただテーマはいいけど映画としてもアニメとしても作品としてあまり面白いとは思わなかったです。
大まかなストーリーは主人公のくんちゃんが嫌な思いをすると人間になった犬や未来からやってきた妹や死んだはずのひいじぃじの幻覚を見るというドラッグムービーです。
きっと危ないドラッグを使い幻覚を見ているんでしょうね。
(絶対違うｗ)
現実から一転し非現実的なシーンが随所に挿入されるんですがこの映画の見せ場でもある非現実のシーンがあまり面白く感じませんでした。
特に雛人形を仕舞うというくだりは心底どうでもよかった。
早く仕舞わないと婚期が遅れるという迷信を気にして未来から妹の未来(ミライ)が現れるのですが、まずそんな迷信ある当たるわけないし、仮に婚期が遅れるにしても今時早婚に価値がある時代でもないし、何なら結婚=幸せっていう時代でもないのでこの雛人形を仕舞うという一連のくだりがまったく共感できず物凄く気持ちが離れてしまいました(しかもここのくだり結構長い)
ここはコメディパートだったんだけどギャグセンスも古臭くてイマイチだったかな。
非現実的なシーンの中では終盤の駅でのシーンはちょっとシュールで好きでした。
途中テレビ版エヴァンゲリオンみたいな雰囲気があってそこで気付いたんだけどこれくんちゃんって碇シンジ君だったんだよね。
碇ゲンドウと碇ユイの愛情に気付けず一人ウジウジしてるシンジ君とくんちゃんは基本いっしょやし。
て事は未来ちゃんは綾波レイって所か。
ウジウジしているシンジ君(くんちゃん)を導く存在だしね。
そういえばエヴァも電車というのが重要なモチーフになってたっけ！
つまりこの未来のミライは細田守版エヴァンゲリオンだったというわけか！
だから本編が始まる前の予告に『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の特報が流れ、未来のミライよりエヴァの方が話題を持っていってしまったのは偶然じゃなく必然だったんだろうと一人納得してしまいました。
(いやいや絶対違うわｗでも半分冗談半分本気でもある)
今までの細田作品の中では一番オナニー作品だったのは間違いないような気がします(ケモナー好きよなｗ)
別にそれ自体悪いわけじゃないのですがこのオナニーが面白かったかはまた別なわけで。
結果この結論に落ち着いてしまうのです。
｢ひょうちゃん、未来のミライ好きくない｣
