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未来世紀ブラジルのshinoのレビュー・感想・評価

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)
3.0
情報管理が行きすぎた時代。コンピューターに虫が入り込んだことによって資料が書き換わり、テロリストとして指定されてる「タトル」氏ではなく無実の「バトル」氏を逮捕してしまう。

コンピューターが粗悪なのが悪いけど主人公がやらかしたミスやんけ!!!!!感が拭えなくて主人公に全くノれなかった。女の人の口説き方も初対面で「夢で会ったんだ」って感じで……そっか……。夢に出てきた天使と似てるんだって言われてヒロインもなぜ惹かれる……って思ってしまう………

けどそんな主人公とは裏腹に、要所要所はめちゃめちゃ面白い。
究極の無関心社会。爆発テロが起こってる側で普通に飯を食べたり、給仕が「うるさくてすみません」って言うし、拷問かけられてる人の声を和かにタイプライターで打ち出したり、銃撃戦の中掃除したりする。価値観があべこべの社会。行きすぎた管理社会に対しての警告、救い出すヒーローと空想への逃亡。徹底的に管理された世界も、ハエというバグ1つで歪んでしまう脆さ。話の流れはバラバラで稚拙だしCGはちゃちいし主人公はウザいけど、見終わったあとなんか……面白かったな………ってなる映画です。
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