イギリス・ロンドンで暮らす少女キャロルが、聴こえなくなった時計台ビッグ・ベンの鐘の音や父親のチェロの音色等といった、盗まれた「音」を取り戻す為に異世界へ旅をし、そこでTMのメンバー(にそっくりのキャラ)と出逢い冒険するのですが小説の内容を1時間に収めるのは無理が有ったのか悪い意味で展開が早く、原作未読だと様々な要素が説明不足な印象。そしてキャロルはやたらわがまま、「ネバーエンディング・ストーリー」のファルコンそっくりの犬(?)が登場したりTMの中で唯一声優として参加したタカシ・ウツノミヤの演技は棒読み気味と気になる所が沢山有るのですが、世界名作劇場的な世界観とこの頃キャラクターデザインが好きな自分としてはこれはこれで楽しめましたし、「JUST ONE VICTORY」等TMの楽曲が盛り上げてくれます。
TM NETWORKの6枚目のアルバム「CAROL ~A DAY IN A GIRL’S LIFE 1991~」は上記の話を元にしたコンセプト・アルバムで、個人的にはTM NETWORKの最高の1枚だと思うのですが、それのアニメ化作品。 CD発売と同時にミュージカル風なコンサートツアーを組んで、メンバーの木根尚登がストーリーを小説にしてと、メディアミックス作品の先駆けですが、このアニメ作品だけはイマイチ。。