群青

リアリティ・バイツの群青のレビュー・感想・評価

リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)
2.3
現実はキビシイね!


最近、レンタルする根拠は目に止まった、です。ジャケットだけで雰囲気や誰が出てるかを読み取って観てます。
最近ビフォアシリーズでイーサン・ホークが好きになってきたのでこちらをレンタル。いつもの彼は宮本充さんが吹替をしているがこちらは、忍たま乱太郎の土井先生で有名な関俊彦さん。宮本さんに慣れてるとうおおい!ってなる笑


ジャケットが男二人、女1人で恋愛の棚にあった。まあそういうことですね。


作品が醸し出す雰囲気は自分があまり好きではない。それは音楽が。
シングストリートの時ぐらいといえば分かりやすいかもしれない。
消費されることが良しとされ、様々なコンテンツがめまぐるしく変わっていった。今のコンテンツの消費スピードの方が早いけどこの時代はもっと薄っぺらく、そして安っぽく感じるんだよなあ。だから懐かしいよりあぁまたこの時代かと思う。色の組み合わせとか音楽のフワフワした感じが苦手なのだ。

そういう時代に若者として生きてきた人たちが思う周りの環境や雰囲気はどんなものだったのだろうか。


何者かになれると思って大人になったのにその何者かが何か分からない。はたまた、やりたいことはあるのにそれができない。世間や時代は消費せよと言うのに、自分たちにその機会は回ってこない。時代を担うはずの世代なのに、最近の若者はたるんでると揶揄される。一体おれたちはなんなんだ?そんな思いが全体を漂っている映画だ。

それを体現しているのがイーサン・ホークのキャラだった。正直な話、現代にこいつがいたら叩かれまくる笑 口だけの男だからだ。
皮肉しか叩かず、生産性のない暮らしを過ごす。何か文句を言われても暖簾に腕押し、豆腐に鎹。ひらりと言葉を交わしてケムに巻く。現実を見ようとしない。
こうなったのは誰のせいでも時代のせいでもなく、紛れもなく自分が蒔いた種だ。しかもそれを認めそれでも世界を斜めに見ていく。

なんてやつだ。高性能ニートだ笑
でも音楽の才能はあるじゃないかっておもった。てかイーサン・ホーク歌うますぎビビった笑

話はそれたけど、閉塞された社会でなんとかして生きようともがく若者な映画でした。好きなんだか苦手なんだかよくわかんないけどまあそんな感じに落ち着いちゃってます。
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