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リアリティ・バイツのkoyaのレビュー・感想・評価

リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)
4.0
1994年のベン・スティラーが監督した青春映画。
1994年らしいなぁ、と思うのは、皆、煙草吸う所ですね。
部屋の中でも、歩いていたも、車を運転しながら煙草を吸う。

ウィノナ・ライダー当時、23歳。
怒った顔も美しい、黒髪に黒い目、美しい眉に白い肌。
ただ、現実は厳しくて(Reality Bites)で、なかなか自分の望むような就職や社会生活は送れない。

もやもやとしたままの宙ぶらりんな若者群像として、優れていると思います。
ウィノナ・ライダーをめぐる2人の男、年上の地方テレビ局のプロデューサー、マイケル(ベン・スティラー)か、同居人の友人で、知能指数が天才的に高くて、哲学科を卒業できたのに自らドロップアウトしている、ひねくれもの同世代のトロイ(イーサン・ホーク)か。

イーサン・ホークの、理知的でありながらやさぐれている、みたいなふらふら感がとても良かったですね。
イーサン・ホークはどこか、ひねくれたような、コンプレックスを持ったような、影のあるふらふらした青年が良く似合う。

なんか自分のやっている事が、イコールやりたい事なのかなぁ、ってもやもやしている若い人に観て欲しい。
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