「いや私のための本だ」
この一言に収束するまでのプロットや人物描写が素晴らしい良作である「善き人のためのソナタ」
色々拗らせている私は洒落たタイトルに蟻のようにたかる傾向がありますがリストに入れて何となくずっと観ていなかった本作。
そういや調べたら純粋なドイツ映画って「es」と露伴先生でお馴染みの「ノッキンオンヘブンズドア」(実際はボブディランの方だと最近知った)くらいしか観てないっぽいな。
いや素晴らしいですね本作は、ちょい長いなと感じるところもありましたがあの非情なヴィースラー大尉の心が動いていくのを丁寧に描いていく様が素晴らしいですね。
正義と信じて信念を持ってやっていることを曲げてでも正しいと思う方向へ向かっていくという。
ドライマンもドライマンですよね。
最後遠くから見てアレしてそして本にアレするという、粋にもほどがある。