BS Twelveの録画にて再見。
この作品を観るのも随分 久しぶりのような。
カズオ・イシグロの代表作である原作をジェームズ・アイヴォリーが映像化したものであるが、どちらも初めて目にした時には退屈なストーリーに思えたのだが、自分自身が年齢を重ね改めて目にしてみると、非常に味わい深い作品に思えてくる。
殊に映画の方は主演のアンソニー・ホプキンスをはじめとして、エマ・トンプソン、ジェームズ・フォックス、ヒュー・グラント、ピーター・ヴォーンなど新旧の英国の名優たちがこぞって出演しており、こんな豪華キャストでつまらない作品になるわけがなかろう。最後に屋敷を買い取ることになるアメリカ人が“スーパーマン”というのも英国名門貴族の没落を象徴するようで面白いキャスティング(笑)
しかし、“レクター博士”ことアンソニー・ホプキンスの執事ぶりは見事。“プロフェッショナルな俳優”が“プロフェッショナルな執事”を演じているのだから当然か…(笑)