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アイム・ノット・ゼアのmのレビュー・感想・評価

アイム・ノット・ゼア(2007年製作の映画)
3.2
完全にヒースレジャーとケイトブランシェット目当てで見たけど、思ってたよりおもしろかった。
まったくボブディランのこと知らなかったから分からない部分は多かったけど、ディランが持つ様々な側面を一つ一つ人格化させるという構成がなかなかないと思うので興味深かった。
それぞれが重なり合うようで重ならなかったりで、結局ディランってどんな人と言われると分からない。でも何となく抱えている葛藤は伝わってきたし、何より1人の人生の中にこれだけいろいろな要素が含まれているというのはなかなか魅力的。
ケイトの美しさと演技力が凄まじかった。ケイトをキャスティングしたのは大正解でしかない。声もちょっとした仕草も細かい部分まで作り込まれていて女性だということもこれが演技だということも忘れて見とれるほど。
ヒースはあまりセリフが多いキャラクターではなかったけど、その分ちょっとした動作や表情からこのキャラクターの抱える複雑な内面が見えてきて切ない気持ちになった。ヒースがいるだけで周りの空気に重厚感が生まれるというか、それがやっぱりすごいなと思った。
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