だい

伝説巨神イデオン 発動篇のだいのネタバレレビュー・内容・結末

伝説巨神イデオン 発動篇(1982年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

そんなわけで、
TVシリーズ→接触篇→発動篇
と、
一気にコンプしたわけなんですけれども。


いやぁ。
これはやばい!!!!!


アニメは子供向け。

という概念を1982年に既に完全に否定していたんだね!!

観念的すぎて宗教的すぎて哲学的すぎて、
子供に理解徹底不可能。


打ち切りのせいでTVシリーズで描ききれなかった、
イデの最終発動に至るドラマと、
その発現によってもたらされたもの。

すげぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!

打ち切りで正解です。
TVでこれやったら、子供がおかしくなるやつ。



キッチ・キッチンの吹っ飛ぶ生首から始まり、
アーシュラの悲惨な死、
次々と戦死していく主要キャスト。

イデを発現させるに至った、
人間の愚かな殺し合いの様を見せる見せる。


富野節まで全力発動。

人間は愚かだ。
くだらないプライドや憎しみのために、
こんなにも悲惨な行為を正当化するのだ。

ならば滅んでしまえ。


宗教的すぎて好き。



TVシリーズでは最後までいい所のなかったカーシャが、
発動篇では覚醒しまくり。

どちらかといえば嫌いなキャラだったのに、
いちばん好きなキャラになったまである。

「じゃあ私たち、なぜ生きてきたの!」
からのカーシャの戦死シーンはさすがに号泣of号泣ですわ…



そんな人間たちが死滅して、
そして精神だけの存在となってあの世で辿る輪廻の航路。
因果地平で憎しみを捨てた姿が、
生前に持つことができればイデは発現しなかったのだ。

まだ憎しみを知らないルゥ、メシア。

エンディングで、
ドウモウは生を許されている描写にこそ、その答えはある。
だい

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