あられ

ルパン三世 風魔一族の陰謀のあられのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ルパン三世劇場版第3弾

ルパン作品の中で1、2を争うほど大好きな作品です。1stシリーズの作画で、日本の四季の移り変わりなども丁寧に描かれています。アクションシーンが多めで、しかも忍者とか秘宝とかカラクリとが出てきてワクワクします。

ただ、音楽が大野雄二さんじゃないので、いつもと違うノリになってます。明る過ぎだし軽過ぎだしで、ルパンの世界観に全くハマってないのがちょっと残念です😆

初めて声優さんたちを総取り替えした作品&実力派キャストの名演で、いつもとちょっと違ったルパンが楽しめます。小林清志さんの約50年間のルパン作品の中で唯一彼が参加してない作品です。

ルパン役の古川登志夫さんは二枚目も三枚目もそつなくこなされ、ルパン役にあっていますね。どっちかって言うとチャラ男系ルパンですがw

不二子役の小山茉美さんの声はかっこよくて色っぽい。残念ながら不二子のお色気シーンはありませんw

銭形警部の頑固一徹っぷりは、加藤精三さんにぴったりですw ルパンが死んだと勘違いして一時的に仏門に入った銭形警部は、似合わない坊主頭で登場です😆

今作メインの石川五ェ門役は塩沢兼人さん。今回の五ェ門はイケメンキャラで、また五ェ門のナイーブな感じとか、塩沢兼人さんの声がめちゃくちゃあってました。やっぱり彼の声は素敵ですね。故塩沢兼人ボイスを堪能できました😊

しかしながら、次元役の銀河万丈さん、評判は悪くないみたいだけど、個人的にちょっと好みじゃないですw 次元はやっぱり小林清志さんじゃないとねww 次元の出番が少なくてよかった。いいところは全て五ェ門が持っていくので、今回の次元はぼんくらで、銃を撃つシーンさえもないですww


飛騨の神社。いきなり五ェ門と墨縄紫の結婚式。純愛を育んできた2人が知り合ったのは、紫が女子高生の時で、季節は1年しか経っていないようなので、彼女はまだ十代でしょうかww

婿入りする五ェ門に、紫の祖父が墨縄家に先祖代々伝わる壺を授与しようとした時、忍者の末裔集団=風魔一族が壺を奪いにくる。風魔一族は400年に渡って墨縄家代々の財宝を狙っているのだ。忍者たちの緑のコスチュームは忍者に見えなくて、見た目もちょっと変です😆

ルパンと不二子の活躍で壺は奪われなかったものの、紫がさらわれてしまう。風魔は紫と壺との交換を要求してきた。墨縄家はからくり細工や仕掛けで有名で、壺は墨縄家に先祖代々伝わる財宝の隠し場所を示していたのだった。

五ェ門は墨縄家の財宝と紫を守るため、風魔一族、ルパン、次元、不二子は墨縄家の財宝目当てに、そしてルパン逮捕に燃える銭形警部+墨縄老人までも参加して、からくりの施された地中深くに通じる洞窟&城内での財宝探しが始まった…。

敵である風魔一族のボス・風魔小太郎は、親指で百円硬貨を弾き飛ばして相手を攻撃します。五ェ門とのタイマンバトルでは、七節棍を使いこなしていました。銃器を使えない設定はルパンでは珍しいですね。

ストーリーはテンポ良く展開していきます。飛騨高山の商店街や温泉旅館内を舞台にした、ルパンVS岐阜県警のパトカー大軍団とのカーチェイスは、躍動感がありつつコミカルで、めちゃくちゃ楽しいです😆

財宝の謎を解き、からくりや罠を掻い潜って、金で出来たからくり城へと進んで行くシーンは、和風インディー・ジョーンズで面白いです。黄金のお城を見つけた時の不二子のはしゃぎっぷりが、子供みたいで笑えますww

ラストの五ェ門と紫の別れのシーンは、五ェ門の誠実で真面目な一面が現れていてとてもよかったです。紫を怪我させてしまったことで、不甲斐ない気持ちでいっぱいの五ェ門。「いや全て拙者の未熟の致すところ。修行を積んで必ず戻って参ります故、ご容赦を…」

そんな理由で破談じゃ普通は許されないってw でもかっこいいなあ五ェ門w 彼以外の男では通用しないですね😆
あられ

あられ