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ゴジラVSビオランテのHKのレビュー・感想・評価

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)
3.7
ゴジラ映画シリーズ第17作目。監督は大森一樹さん、そして特撮監督は平成ゴジラシリーズを牽引する川北紘一さん。

平成VSシリーズにおけるゴジラの最初の相手は、自分の細胞からまさにゴジラの分身ビオランテ。終盤では猛スピードで前進するとんでも植物怪獣。しかしこの全長の大きさで動かれると圧倒されるのである。

ゴジラの全長はまだ80メートルでありながら、顔つきや骨格、メタ的に言えば着ぐるみはだいぶ変わっている。ここまで胴体も含めスレンダーながら足腰がずっしりとしたゴジラは正に理想的ともいえる。

この作品に出てくるスーパーX2。放射線リフレクターとかも持っていたり、遠隔操作もできたりと全体的にグレードアップしているのにそんなに活躍している印象がない。可愛そうに。

代わりにG細胞から生まれた生物兵器抗核エネルギーバクテリア、そしてTCシステムが大活躍。ゴジラの体温が冷たいっていうのが驚き、普段から海にいるから変温動物なのかな、やっぱもと蜥蜴だし。そんなゴジラは電子レンジみたいにチンしちゃおうね~、

ストーリーとしては、もうこの平成シリーズは、外国を非常に汚く描くのね。でもG細胞が世界的に認められれば権力の均衡が崩れるのは目に見えるから仕方ないにしても、ああも簡単にテロ組織にゴジラが眠る三原山近くに爆弾しかけられたりとか、国はなにやってるんだろうねって思った。

そして、一番の畜生ながら最後まで悪い人っぽい描き方もされず、人間が一番の怪物だと言い切った白神博士。あんたが一番マッドじゃないかコラ!

一番好きなのは人間的には権藤さんかな。「薬は注射より飲むのに限るぜ!ゴジラさん!」80年代の作品らしい痛烈な皮肉が効いた台詞はとても良い。

小さい頃からゴジラはよく見ていたんだけど、どうもこの作品を見ていなかったので、今回初めて見ることができてとても良かったと思う。

そしてここから出てくる三枝未希。ちょっと浮世離れな雰囲気がとても良かったな。これからもう一回VSシリーズを見る際にこの人の動向を注目したい。