ナツミ

エレファント・マンのナツミのレビュー・感想・評価

エレファント・マン(1980年製作の映画)
4.7
青年ジョン・メリックにとって、人間扱いされず尊厳を踏みにじられ続ける生活はどれだけ絶望だったろう、というところも充分悲しいんだけど、私はお母さんの写真を取り出して「自分はこんなだけども、母は美しいんです!」と言うシーンに涙腺が決壊したよ...ひどく穏やかで謙虚な彼から時折、自分の存在自体に対する深い悲しみが噴き出る感じが苦しい。私は人間なんです!ってちゃんと叫べて良かった。聖堂がきちんと完成して良かった。最後ああやって眠れて本当に良かった。苦しいままそう思い、最後は懺悔していた母の胎内へ還るかのようだった。
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