タカシサトウ

パンズ・ラビリンスのタカシサトウのネタバレレビュー・内容・結末

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

 内戦の傷跡を引きずる、スペインの国内で、母の再婚に悩む少女オフェリアが、地下の王国の姫君と迎えられるべく、試練を与えられるという、ダークファンタジー。

 拷問や虐殺など、残酷描写が多く、スペインの内戦とその後の独裁の傷跡が大きかったのではないかと思った。

 その影響か、ラストも、えっと言うような終わり方。ファンタジーとしては、ハッピイエンドとはいえ、こういう結末のつけ方に驚いた。

 オフェリアが、母の再婚と子供の誕生に傷つきながらも、ファンタジーに支えられて、生き抜こうとするのがいい。簡単に約束を破ってしまうのがちょっと腑に落ちないけれど。でも、何とかまたチャンスを貰えるのが、まあ、良かったと。

 昔に観た筈だけれど、あんまり覚えていなかった。「ミツバチのささやき」を観たので、その影響で、同じスペインの内戦の傷跡関連かと思われる、こちらを観た。ギレルモ・デルトロ監督は、「シェイプ・オブ・ウォーター」も良かったかと(2024.3.20)。