ひろぽん

劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ/ビクティニと白き英雄 レシラムのひろぽんのレビュー・感想・評価

2.3
劇場版『ポケットモンスター』シリーズ14作目

『ビクティニと黒き英雄ゼクロム』と『ビクティニと白き英雄レシラム』の2作品同時公開された作品

「大地の剣」と呼ばれる城を中心に広がる街・アイントオークにやってきたサトシたち。かつて「大地の民の王国」として栄えていたが、現在は衰退してしまった。サトシたちは、アイントオークの収穫祭の記念バトルに参加し、不思議なパワーを与えることのできる幻のポケモン・ビクティニと出会う。王国復活のために大地の民の青年・ドレッドは、ビクティニの力を利用し「大地の剣」を動かそうと企むが、予想できない事態に発展していく。サトシたちはこの街の危機を救えるかという物語。


触れた相手に勝利とエネルギーをもたらすことのできる幻のポケモン・ビクティニをメインに物語が展開されていく。

今作は、そんなビクティニの力を利用し、大地の民の末裔が王国を復活させようと過ちを犯して世界を危機に陥れてしまうというお話。大義のために己の正義を貫こうとするが、実はそれが間違っていたことに気づき、そこからどう対応していくかというのが今作のテーマだと思う。

⚠️
2作品同時公開だが、同じ映像が使われており、少し台詞が変わったり、レシラムとゼクロムの立場が逆転するくらいでほぼ内容が同じという2作品に分ける意味が無い作品。レシラム・ゼクロムが好きならいいが、知らずに劇場で両方観た人はショックを受けたであろうと思う。



※両作の違い
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・タイトルが『白き英雄レシラム』なのに、ドレッドがゼクロムを使うためレシラムの登場と活躍するシーンが少なめ!

・レシラムがサトシに協力

・ゴルーグが色違い

・氷原に住む大地の民・オードが登場

・物語冒頭でドレッドが訪れる大地の民の集落が氷原

・一部シーンの左右反転、一部のBGMの違い、エンディングの曲の違い。
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アイントオークの収穫祭記念バトルでのサトシのバトルの仕方が脳筋プレイでポケモンマスターを目指すトレーナーとは思えないほど酷すぎる。ビクティニの勝利の力を強調したい演出なのだろうが、ポカブでダイケンキに効果いまひとつの“ひのこ”を2連続で使おうと思う発想がヤバすぎる。笑
明らかにレベルの差があって、特性のもうか込みでも“ひのこ”のパワーありすぎて笑った。

公開当時の流行りなのかマカロンが多様される演出。美味しそうな表情でマカロンを食べるビクティニは可愛かった。

レシラムもゼクロムもカッコ良くて両方とも好きだから作品の出来がイマイチでちょっとガッカリ。終盤の凍えて死にそうなサトシのシーンはとても良かった。全体的にあまり印象に残るような面白さはない。

かつて大地の民の「真実の勇者」と呼ばれた王子に力を貸した伝説と呼ばれたポケモン・レシラム。「真実を求める」力を認めたものに力を貸す。
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