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野性の証明のkazu1961のレビュー・感想・評価

野性の証明(1978年製作の映画)
3.8
▪️Title :「野性の証明」
Original Title :※※※
▪️Release Date:1978/10/07
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-058 再鑑賞
▪️My Review
「お父さん、怖いよ。何か来るよ。大勢でお父さんを殺しに来るよ」の台詞が当時、TVCMに何度も流れました。「Never give up」を惹句とした大掛かりなメディアミックス広告も思い出深いですね。
今までで一番何回も鑑賞した作品かもしれません。それほど、当時観た印象は鮮烈でした。薬師丸ひろ子の鮮烈なデビュー、高倉健の男くささ、そして自衛隊のはちゃめちゃな怖さ。当時の私にとっては一級品のエンターテインメント作品でした。
今や母親役も多い大女優の薬師丸ひろ子、本作が映画デビューで、この時14歳。大女優になる片鱗を感じますねー。
何度も観直していくと、そのテーマが、国家によって比類ない殺人技術を叩きこまれた男が、一人少女のなかに、自らの人間性の回復を託そうとする男の姿を描いていることがよく分かります。
やはり角川映画、高倉健が男の野性を爆発させる壮絶なバトルアクション大作として最高に楽しめます。角川映画で私が一番楽しめた作品ですかもしれません(設定の様々な強引さがこれこそ、角川映画ですね!!)。
そしてラスト近くの駆け出してきた薬師丸ひろ子の絶叫には涙です。。。
そして、何より音楽。大野雄二の楽曲は素晴らしく、「ルパン三世」同様の、ポップなサウンド、第一級のフュージョンとし見事な出来栄えです。
また、町田義人の歌う「戦士の休息」も大ヒットしました。
忘れられない青春時代の作品の一本です!!

▪️Overview
『人間の証明』に続き、森村誠一が角川春樹の依頼により映画化を前提として執筆した原作を、角川書店が映画化。原作には無かった主人公と自衛隊との戦闘シーンが作品後半に追加された。薬師丸の「お父さん、怖いよ。何か来るよ。大勢でお父さんを殺しに来るよ」の台詞はTVCMで流された。作中に自衛隊が登場するものの本作では自衛隊が好意的に扱われていないため、防衛庁(当時)の協力は一切得られなかった。第52回キネマ旬報ベスト・テン第40位、読者選出第7位となった。(引用:Wikipedia)

出演は、高倉健、中野良子、薬師丸ひろ子、夏木勲、三國連太郎、舘ひろし、松方弘樹、丹波哲郎、大滝秀治など。
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