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ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習のkazu1961のレビュー・感想・評価

3.6
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-097
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋とにかく下ネタ、差別ネタ満載のドキュメンタリー風、いわゆるモキュメンタリー作品。この一風変わった作品が賛否両論の嵐。。。でも見方を変えればゴールデン・グローブ賞で主演男優賞を受賞したり各賞にノミネートされたり、結構深い映画かもしれません。。。

🖋サシャ・バロン・コーエン演じるカザフ人ボラット、テレビリポーターが「文化交流」と称してアメリカ中を旅しながら一般人と交流を深めていく物語。サブテーマでニューヨークからカリフォルニアまで実在のパメラ・アンダーソンを妻にするために旅するロードムービーの側面も。

🖋とにかく酷い人種差別(特にユダヤ人。。。主人公演じるサシャ・バロン・コーエンがユダヤ人だからできる技???)、女性差別、下ネタ、クソネタ。。。公開後多くの訴訟問題に発展したのもよくわかります。笑いそうになっても、その内容から笑ってはいけないと自制するそのシークエンスの繰り返し。

🖋たしかにこの作品をどう捉えるかは難しいところですが、ここまで振り切っている潔さと、ボラットが行う数々の非常識な行動をさらっと流してしまうアメリカの多人種国家ならではの対応や、アメリカ人自体が強烈な優越・差別意識を持ってることを揶揄しているところには表面では捉えられない映画の深いメッセージがあるのではと思います。

🖋そこは各シークエンスでも結構わかる様に仕掛けられています。全米ライフル協会のようなガチガチの右派、保守系の人々、またはセレブな上流階級の人が差別的な人たちが多く、ゲイパレードに参加している人たちや、左派リベラルの人たちはボラットの行動を容認しています。

🖋まあ、本作の続編がゴールデングローブ賞作品賞を受賞したことを見ても結構深い作品なんでしょうね。。。

😨Story:(参考:yahoo movies )
アメリカ文化をリポートする番組を作るため、カザフスタンからニューヨークにやってきた国営テレビの突撃レポーター、ボラット(サシャ・バロン・コーエン)。ある日、ホテルで『ベイウォッチ』の再放送を見た彼は、パメラ・アンダーソンに一目惚れ。彼女を自分の妻にするため、ロサンゼルスへ向かう。

🔸Database🔸
・邦題 :『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』
・原題 :『Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 2006
・日本公開 : 2007/05/29
・上映時間 : 84分
・受賞 : 第64回ゴールデングローブ賞 主演男優賞
・監督 : ラリー・チャールズ
・脚本 : サシャ・バロン・コーエン、ピーター・ベイナム、アンソニー・ハインズ、ダン・メイザー
・原作 : ※※※
・撮影 : アンソニー・ハードウィック、ルーク・ガイスビューラー
・音楽 : エラン・バロン・コーエン
・出演 : サシャ・バロン・コーエン

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
英国人コメディアン、サシャ・バロン・コーエン主演による社会風刺コメディ。英米両国で放映されたTV番組「Da Ali G Show」内の人気キャラクターのひとつ、ボラット(カザフスタンのTVリポーター)が、米大陸横断を敢行し、行く先々で文化的な衝突を繰り返す。監督は「ボブ・ディランの頭のなか」のラリー・チャールズ。06年度ゴールデン・グローブ賞では主演男優賞を受賞した。
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