ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習の作品情報・感想・評価・動画配信

「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」に投稿された感想・評価

raga

ragaの感想・評価

3.0
異文化を茶化す笑いは万国共通。旧ソ連の国からやってくる不粋な主人公の珍道中から転換してアメリカ社会への嘲笑を展開すべくもう一捻り欲しい。要所にいいキャラ用意しているだけに惜しい。
後半のヒッチハイクで搭乗させてくれる若者グループのオツム弱さ加減が好き。
過度な下ネタと差別ギャグだらけのとんでもなく悪趣味なコメディ。
作中のカザフスタン描写はデタラメだし、言語や人種も全部ユダヤ人ギャグ。しかし作中のインタビューやアメリカ人の発言は事実...という、世にも恐ろしい作品でした。
あ、僕は普通に笑えました笑笑
最低で最高!
これは保守派かどうかに関係なく怒られるでしょ。
母も手を叩いて笑っておりました。
https://www.youtube.com/watch?v=-dx4oOJ1C6s&list=PL9pxGduRvt37SmMbrjazs7sOW5P6b5IkH&index=36
K

Kの感想・評価

5.0
衝撃的 という言葉が 一番しっくりくる。

頭がおかしいのか
通常なのか…

なかなかやってることや言ってることは
破綻していて 支離滅裂w

けれど一周まわって 抱腹絶倒!!
めちゃめちゃ な英語に 仕草

特典映像を見ると分かるけど
演じているのか 生きているのか
憑依している という言葉がしっくりくる。
好きな人には好きであろう、思った通りのドキュメンタリー風の低俗映画。

コメディ映画としての内容は置いといて、野郎の裸とか局部とか1ミクロンも見たかねぇ自分には嫌いなタイプの下品さで個人的には合わなかった…😓

小汚ぇモン見せんなッ!💢ゴラァァッッ!!💢👊…って感じで、続編おかわりはNo Thank You…👋


山ちゃんのムダな力演は感服したケドね~。

っンと、顔見てるだけでムカッ腹立ってくるぜ…💢
毒には毒を?
迷惑系ユーチューバーが、哲学的意思を持って映画を撮ったらこんな感じになるんじゃないかな?というブラックコメディ。
モキュメンタリーとうたっているが、公共の場で下品なことをしたり、ドッキリ的な隠し撮りもしてるのでガチのドキュメンタリーも混じっているだろう。
迷惑行為を続けながら、アメリカ文化の化けの皮を剥がそうとする。
いくらカザフスタンと違う異国アメリカだとしても、ここまで何も知らないわけないでしょ!
ぶっ飛びすぎて笑えるけど、だんだん度を越していることに腹立ってくる(笑)
続編も最近作られたみたいだけど、ユダヤ人に目の敵にされること間違いなし。

このレビューはネタバレを含みます

この映画のおかげで、カザフスタンという国が変な意味で有名になってしまったそうで…

冒頭にボラットの故郷であるカザフスタンの村が紹介されますが、この時点からしてすごくヒドいです。そこはいまだに男尊女卑がまかり通り、娼婦コンテストや“ユダヤ人追い祭り"なる風習があるという、むちゃくちゃな所として紹介されます。しかしボラットの故郷は、実際にはルーマニアにあるロマの村で撮影されたもので、「ヤグシェマーシュ(Jak się masz?)」という挨拶も、実はカザフ語ではなくポーランド語(英語では「How are you?」に該当)。つまりこれらは、先進国にあまり知られていない、後進国の偏ったイメージを極端にカリカチュアしたギャグなのです。

ボラット自身も、外国の文化に対して全く無知であるだけでなく、ユダヤ人を悪魔のように恐れ、ジプシーは盗人扱いするという差別主義者として描かれています。そのような人間が、アメリカの文化に触れたり、各都市で突撃インタビューを行ったら、一体どうなるのか…?

宿泊したホテルでエレベーターを部屋と勘違いし、セントラル・パークの池で下着を洗濯したり、泊まったB&Bの経営者がユダヤ人と知るや逃げ出すなど、非常識な振る舞いを行いながらも、多くのアメリカ人はさほど疑うこともなく、見て見ぬふりをしたり、「きっと文化の違いのせいなのよ」ということで済ませようとします。ここに、世界の大国であるアメリカにとって、カザフスタンのような小国は取るに足らないもの、という強烈な優越感や偏見が見えてくるような気がします。そして、相手がアメリカに無知なカザフスタン人であるために油断して、つい本音をさらけ出してしまう。

車を買うとき、「ジプシーたちに突っ込んでも大丈夫な車はありますか?」と切り出し、さらには「確実に殺すには時速何キロくらい出せばいいですか?」と尋ねるボラットに対し、真面目に「この車なら60キロも出せば確実だろう」と答える販売員。「イスラム信者に見えるから、髭を剃っておけ。私はイスラム教徒を見ると、爆弾を腹に巻いてないか疑う」、「過激派やテロリストをつるし首にしてやる」と発言するロデオ大会の主催者。特別ゲストの司会者として参加したロデオ大会でボラットは、「カザフスタンはアメリカのテロ戦争を全面的に支持します!」、「イラクの生き物はトカゲに至るまで全て殺しつくすでしょう!」と演説して会場は盛り上がり、とどめの「ブッシュ大統領がイラクの女子供を皆殺しにすることを望みます!」という一言で、会場はさすがに引き始める。が、それでもまだ、拍手と歓声を送る人たちがいる…そしてその後、合衆国国歌に合わせて偽のカザフ国歌を熱唱し、袋叩き寸前に…!まさに命がけで笑いをとっています。

このような差別的な発言をする人には、右派や保守系に凝り固まった昔ながらのアメリカ人だけでなく、教養やそれなりの地位もある上流階級出身者も含まれています。つまり、アメリカのタブーをあえて破ることにより、自由の国と謳いつつも、実際には不自由な考えが横行している事実をこの映画は批判的に暴いているのです。逆に、ゲイパレードに参加する同性愛者たちや下町の不良少年、トレーラーハウスの大学生といったリベラル派や下流階級出身者やマイノリティは、ボラットに対して親切に接しています。とはいえ、フェミニスト団体との座談会で男尊女卑思想を延々と語るなど、たとえリベラル派相手でも容赦しないのが、この作品らしさなのですが。それに、下ネタがあまりにも過剰なので、注意が必要です。

また、ボラットを演じるサシャ・バロン・コーエンは敬虔なユダヤ系イギリス人だったり、音楽がファンファーレ・チォカリーアなどのジプシー・ミュージック中心だというのは、完全に確信犯です。これらマイノリティの民族を差別しているように見せかけて、実は自虐ギャグだったり、放浪の旅にジプシーを重ね合わせているのは面白いと思いました。とどめに、EDのカザフ国歌。あれはヒドすぎ(笑)
「カザフスタンは世界一偉大な国歌、他国の指導者みんなカマ野朗〜」…

このように、本作は反アメリカ的な作品であるのですが、これが全米興行成績1位を獲得したという事実は、9.11事件以降のアメリカ人の意識が、大きく変化しつつあることの表れではないでしょうか。そして、見終わって冷静に考えてみると、発展途上国などをネタにした差別的なギャグを見て笑っている私たち視聴者の心の中にも、知らず知らずのうちに差別意識が潜んでいるということに気づかされたりするのです…
一

一の感想・評価

4.2
もはや風刺やブラックを凌駕する傑作

英国人コメディアンのサシャ・バロン・コーエン主演による社会風刺コメディ
ボラット(カザフスタンのTVリポーター役)が、米大陸横断を敢行し、行く先々で文化的な衝突を繰り返す

全米で大ヒットを記録し、ゴールデングローブ賞で主演男優賞を受賞した一方で、製作にまつわる訴訟も続出しているという裏話までがセット

どこまでが本当でどこまでが台本なのかはわかりませんが、これはかなりゲスいしかなりエグい

終始ゲリラ撮影敢行され、やりたい放題アメリカを痛烈に皮肉った過激なモキュメンタリーのような作品

不謹慎過ぎるどころか犯罪紛いなことをしている上に、様々なジャンルの人々を過度に揶揄する映画なので、ドン引きしてかなり不快になる可能性あり
ただしツボにはいれば腹がよじれるくらい笑える最強のコメディだと思う
編集もめちゃくちゃ良いし個人的には後者だったのでくっっっそ面白かった
とくに共に旅をした仲間の肥満男性とすっぽんぽんでのやりとりは、画的にも汚すぎるのに爆笑しすぎて息をするのすらきついほど笑った

大好きか大嫌いかで極端に分かれるようなかなり観る人を選ぶ映画なので万人にはおすすめできませんが、ブラックのその先を観たい人なら必見の1本

このサシャ・バロン・コーエンの体当たりな演技は普通に命がけでしょ…😂笑

〈 Rotten Tomatoes 🍅91% 🍿79% 〉
〈 IMDb 7.3 / Metascore 89 / Letterboxd 3.6 〉

2020 自宅鑑賞 No.498 GEO
たく

たくの感想・評価

3.5
最近「2」が公開されたとのことで、予習として公開当時話題になって未見の1作目を初観賞。
カザフスタンの片田舎に住む無知なボラットがアメリカ文化を取材しに行くドキュメンタリー風の作りで、彼がどう見ても洗練された知的な人物に見えるので無知という設定がすんなり入ってこないんだよね。
でもしばらく観ていくと、ドラマ仕立てで作り込まれた筋書きを演じていくボラット達の撮影風景を、何も知らない現場の人々にぶつけていくリアルな反応をドッキリみたく見せる主旨なんだってことが分かってくる。

ボラットが自身を露悪的なまでに非常識に見せかけて、それにオロオロする常識人の滑稽さを浮き彫りにする感じが悪趣味でちょっと乗れなかったな。アメリカに来たボラットがパメラに恋してひらすた追いかけて最後に失望するストーリーラインが、当時のジョージ・ブッシュ政権のイラク戦争の現実でアメリカに幻滅させられることに重ねてる感じがした。

ボラットが出会う人物みんなに頬にキスを迫るうっとおしい挨拶と、ウズベキスタンをめちゃくちゃ嫌ってるのがなんか笑った。
アメリカを象徴するような曲がいろいろ流れるんだけど、エンドロールの民族的な曲に本編に出てきた”Born To Be Wild”が重なるのが印象的。
>|