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賭博師ボブのkazu1961のレビュー・感想・評価

賭博師ボブ(1955年製作の映画)
3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-372 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-560

🖋映像のオシャレさ(市松模様の多様がカッコ良い!!)、音楽のノスタルジー、その全てがフランス・モンマルトル!!これぞフレンチノワールですね!!

🖋特に今ではもうない1930年代のモンマルトル界隈の色濃い空気感、人情、生活感が見事に描かれているのに魅入ってしまいます。ストーリーは何とも長閑?引退を考えるギャンブル好きのマフィアが、最後の花道にカジノの金庫強奪を計画しますが、そのカジノでギャンブルにバカ勝ちしたため、その強奪を忘れてしまい。。。というとトホホな物語。でもある意味シュールなんですね!どうも脚本家のブルトンの得意とするところのようです。

🖋夜明けと共に物語が始まり、夜明けと共に物語は終わる、そんな演出がひかります。そして市松模様など全ての美術までメルヴィルの美意識で貫かれています。オシャレなんですがどこか人情のある物語ですね。

🖋若い女性アンヌには、メルヴィルが街角で見つけて女優として契約を結んでいたイザベル・コーレイを抜擢しているのですがこの時なんと15~16歳!!驚きです!!

🖋1997年には映画『バッド・デイズ』としてリメイクもされた作品、面白い作品ですね!!

😌Story:(参考: allcinema)
 “薄明とは夜が息をひそめる時……”。そんなメルヴィル自身のナレーションが被った、H・ドカエの捉えた実に艶かしいモンマルトルの夜明けと、賭博場から家路に着く主人公が映し出され、この夜の映画は始まる。まさしくドラキュラのように朝の光を避けて眠りに着く、“規則正しい”生活を送る彼は、ある時、カジノの金庫警備が夜間に手薄になる情報を得て、彼を慕う青年パウロと恋人、昔の仲間を誘い、その金を強奪する計画を立てる。が、決行の当夜、いつになくルーレットのツキがまわった彼はすっかり勝負にのめり込んでしまうのだった……。

🔸Database🔸
・邦題 :『賭博師ボブ』
・原題 :『Bob le Flambeur』
・製作国 : フランス
・初公開 : 1955
・日本公開 : 1989/12/16
・上映時間 : 100分
・受賞 : ※※※
・監督 : ジャン=ピエール・メルヴィル
・脚本 : ジャン=ピエール・メルヴィル、オーギュスト・ル・ブルトン
・原作 : ※※※
・撮影 : アンリ・ドカエ
・音楽 : エディ・バークレイ、ジョー・ボワイエ
・出演 : イザベル・コーレイ、ロジェ・デュシェーヌ、ギイ・ドゥコンブル、ダニエル・コーシー

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
モンマルトルを舞台に、そこに棲息する賭博師たちの姿を描くノワール映画。製作はフロランス・メルヴィル、監督・脚本・脚色はジャン・ピエール・メルヴィル、共同脚色と台詞はオーギュスト・ル・ブルトン、撮影はアンリ・ドカエ、音楽はエディ・バークレーとジャン・ボワイエが担当。出演はイザベル・コーレイ、ロジェ・デュシェーヌほか。
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