ミッドナイト・イン・パリのばーとんのレビュー・感想・評価

ウディ・アレンのミーハー精神が炸裂すると、こういう変な映画になる。「カイロの紫の薔薇」の芸術家バージョン。カフェでダリに話しかけられたと思ったらマン・レイとブニュエルがやってきたり、ムーランルージュへ行くとロートレックがいてゴーギャンとドガを紹介されるとか、あまりに安易で馬鹿々々しくて爆笑した。まぁ作家の妄想みたいな話だからね。この他愛のなさが憎めない。物語に深みはないかもしれないが、ウディ・アレンはこれでいい。と言うかウッディ・アレンだから許される。