ばーとん

ハウス・ジャック・ビルトのばーとんのレビュー・感想・評価

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
4.7
ゴア味の濃い殺害シーンの前後で、グレングールドの本物の映像を使ってるのに腹が立つ。何と言う無神経さ。こいつの悪趣味は治らねえな。マット・ディロンに赤いキャップ被らせたり、インセルじみた台詞吐かせたりしてるの、本音なのか汚名返上のためのエクスキューズなのか知らんが、どうにも陰湿だね。映画中ずっと邪悪なオーラを浴び続けてる気分だった。残虐描写そのものよりも、映画に潜む悪意らしきものが感じられて気持ち悪くなる。こいつの映画で気持ち悪くなるの何度目だろ。この人ガチでサタニストなんじゃねえの?と「アンチ・クライスト」観た時ですら思わなかったことを、思った。マジでムカついたんだが、悔しいことに映画は滅茶苦茶に面白かった。気持ち悪いけどぐいぐい引き込まれた、まんまとね。もしかするとトリアーの最高傑作かも知れん。ダンサーインザダークなんかより全然凄いぞ。
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