ふしみあい

ミッドナイト・イン・パリのふしみあいのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
3.9
初ウディアレンにして、ウディアレンぽさがガンガンに伝わってくる。
カフェソサエティの予告で見たよ!こんな雰囲気!

パリがものすごく魅力的に描かれている。男女の価値観の違いって本当に決定的で、好きだなあと思っていても雨の日の散歩とか街角の古道具屋とかで足を止めるとかが一緒にできなかったらそれはもう一緒に暮らしていくことはできない。

リアルな婚約生活とファンタジーなタイムトラベル。その対比が面白くてあっという間の90分間だった。なんだか独特な雰囲気で、見せ場とか盛り上がりとかが全くないのにずっと浸っていられる。

ロマンチストの男とリアリストの女。私はロマンチスト側だからオーウェン・ウィルソンの気持ちがよくわかるし切ない。レイチェル・マクアダムス側の人間から見ると全然面白くない映画かも。
いっぱい出てくる豪華キャストに驚いた。
面白かったし素敵な映画だったけど見終わって、この映画が一番好きとか言うおしゃれな女の子にはなれないし、胡散臭いなあと思ってしまった。