ふしみあい

亜人のふしみあいのレビュー・感想・評価

亜人(2017年製作の映画)
2.0
予告のテンポ感とかCGとか、すごく面白そうで、これはもしかしたらもしかするかも!と思い観に行ってしまった…。

オープニングまでは面白かった。亜人という存在の歪さ、それを使い実験を重ねる人間の狂気。いやでもそもそも麻酔とかしたらいいのに…という感じではある。そういうツッコミは野暮だが、全編通して登場人物たちの行動が謎。
あと逆に面白いぐらい心情を喋っちゃう。
本編100分ぐらいで短いはずなのにモッサリ長く感じた。

田舎に隠遁するくだりとか、追われてるのに普通に妹の病院まで来ちゃうとことか、緩急で言うところの緩にあたる部分のなんやこれ…感がすごい。
そもそも急が急じゃないから緩急が絶妙に変な間になっておかしなことになってる。その点では何度も笑ってしまいそうになった。

ここでそのカットいれる?とかそのカットバックの分量はどうなんだろ、とか全員神妙な面持ちだけどそこはかとなく漂う小物感とか、敵のアジト延床面積狭すぎ問題とか、なんか全体的にもはやカルトムービーといっても過言ではない演出の数々。
戦闘に入る直前の3、2、1は何回やるねん…

綾野剛の演技はそういう感じか…となって何度も笑ってしまった。
最後の伏線回収もドヤ!!という空気だったけど別にうまくも何ともないし、佐藤健の真っ裸顔面ドアップで終わるラストシーンも爆笑ものでしかない。
全体的になんだこれ…となる映画だった。監督の名前そんな前面に押し出さない方がいいんじゃないかと思うぐらい。もっとやりようあっただろー!!!!