うみぼうず

ミッドナイト・イン・パリのうみぼうずのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
4.0
パリに行きたくなる映画。過去への憧憬と現在を生きる葛藤を軽妙に痛快に選択する物語。

劇中の人物もさらに昔がいい時代というのはおもしろい。あの頃は良かったなぁと思ったことは自分も何度もある。その時々の年齢で、「昔は…」と思い返す。過去はいつだって魅力的だし、現在は苦痛に感じるけど、それでも前に進んでいかないといけない。

ギルは、現在の生活から抜け出す説得力が強い。嫌味な性質をコミカルに見せてくれていて、あの恋人家族やポールのような人たちとは付き合いたくないと思わされる…。

過去の人たちのファッションも素敵だが、主人公のギルの服装が地味だなと思っていたら、素朴で着飾らないギルに対して、イネズやポールは着飾りオシャレをしている「大事なもの」の価値観の違いも表しているのかもしれない。
現在と過去、知識と経験、体裁と本質…などなど様々なことが対比されているのかな。

見終わったあとは爽やかな気持ちになる。
年に一度くらいは観たい映画。
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