しろくま

新悪名のしろくまのレビュー・感想・評価

新悪名(1962年製作の映画)
3.6
《復員して14年ぶりに故郷に戻ってきた朝吉。シリーズ第3弾》
〝辰、なんで逃げるんや〟〝朝やん、迷わず成仏してくんなはれ〟〝あいかわらずやなあ。元気で帰って来たんじゃい。お前も達者でいてくれたなあ〟

戦時中に戦死の知らせがあって14年も音信不通じゃ、幽霊に間違われても仕方がないけど、お国のために命がけで戦ってきたのに、愛する女房は別の男と再婚してたってのは、あまりにも可哀そう過ぎるね。

弟分の〝モートルの貞〟が前作のラストで刺殺されたので、本作では貞の代わりに誰が加入するのか楽しみにしていたら、貞の弟の清次役で田宮二郎さんがまさかの続投。だったら、前作で貞を殺さなくてもよかったんじゃないって思うけど、それって2作目以降のシリーズの予定が立っていなかったからかもね。

戦後の混乱期で物資も不足していて、闇市で一儲けしようとしている清次。彼と対立した後に仲良くなって、その後悪玉と大乱闘になるのは、いつものパターンだけど、それはそれで安定の面白さ。ただ、朝吉の動きにキレがないのは、14年分年を取ったから?実際は1年しかたっていないのに…。

視聴メモ:2023.02.07/028/GYAO
しろくま

しろくま