ホイットモア大統領

ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

4.2
積んでいたDVDを鑑賞した当時は何も無かったんですけど、今レビューするにあたりタイムリーな作品になってしまった😅

ワクチンが無く、感染方法も潜伏期間も保菌者も不明。対策方法は「人から離れる」。でもって、現場では医療施設や機器が足りず、責任の所在をなすり付け合うって、あまりにも「今」じゃないですか…😧

ロメロ監督作としては『ゾンビ』より5年も前の作品になるが、既にその片鱗が随所に見られる。
赤い壁から始まるOPに、パニックの渦中、理由もわからず襲われる主人公たち、黒人のリーダー、人間同士の争い等々。特に中盤、草原での暴動化した市民と兵士の戦いと、ラストのくだりは、まんま受け継がれている。

現場と上層部の乖離や、科学者と兵士の対立など、続く『死霊のえじき』にも繋がる要素が多分にあるのも見どころ。タイトルインの素晴らしさとEDにおける対比も『えじき』に共通してると言える。
でも本作に関しては、平和な田舎町に突如として現れる防護服にガスマスクの兵士、それに感染者のトリップしているような異常行動の不気味さが際立ってました!

ホラー・ファンとしては、プロットが似ている『処刑軍団ザップ』『シーバース』のリン・ローリィが出てるのにもニヤリ😏個人的には監督自ら演じるブチ切れ市長を、若い声の玄田哲章が当ててるのも最高!😆