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しとやかな獣のkazu1961のレビュー・感想・評価

しとやかな獣(1962年製作の映画)
4.3
▪️JPTitle :「しとやかな獣」
ORTitle: ※※※
▪️First Release Year : 1962
▪️JP Release Date : 1962/12/26
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-375 再鑑賞
🕰Running Time : 96分
▪️Director : 川島雄三
▪️Writer : 新藤兼人
▪️MusicD : 池野成
▪️Cast : 若尾文子、伊藤雄之助、山岡久乃、川畑愛光、浜田ゆう子

▪️Review •••••••••••••••••••••••••••••••••
🖋観終わった後にもゾッとする怖い余韻が残る作品です。川島雄三監督、よくぞこんな映画を撮ってくれました。家族も訪問客もほぼ全て悪人!!2DKのアパート密室劇で繰り広げられる悪どい家族たちの言いたい放題やりたい放題。。。1960年代初旬、まだ戦争の余韻が少し残り、一方で高度成長しているその時代にしか創れない作品ではないでしょうか?

🖋原作、脚本は新藤兼人。川島雄三が監督したブラック・ユーモアあふれる作品で、川島雄三監督の代表作です。

🖋ある意味人間の欲にまつわる本質を鋭く描いた作品で、出演陣が最高。それぞれのキャラクターが凄いです。4人家族の伊藤雄之助、山岡久乃、川畑愛光、浜田ゆう子 。そしてそへを上回るズル賢い悪女若尾文子。。。個人的には夫伊藤雄之助の会話に合いの手を入れる山岡久乃の鋭い台詞に圧倒されました。

🖋そしてカメラアングルぬ素晴らしさ、しつこい程の執着と、2DKのマンションだけが舞台なので、そのアングルの切り替えが非常に素晴らしい。また階段越しの映像はそのキャラクターの心情を見事に表現しています!!

🖋 団地内の2DKの部屋のリビングを定点にワイドスクリーンの効果を巧みに使い、戦後復興から高度成長期を迎えた日本で化かし合い騙し合って生き抜く人々の姿をその巧みな台詞合戦とカメラアングルで描き出した、人間の本質が怖いと感じてしまうそんな作品です。ビックリ作品ですが一見の価値がある作品です!!

😨物語は。。。
主人公は、郊外にある文化的な高層団地群の、安いタイプのほうに住む4人家族。元日本海軍中佐としての外面を気にする父親は、上品ぶった言葉遣いを崩さない妻を持ち、その息子・実に会社の金の横領を、娘・友子には有名作家の妾暮らしを指南し、その金で暮らしています。彼らを取り巻く登場人物も、偽外人の歌手、不正経理で荒稼ぎする芸能事務所社長、男を騙して旅館経営に乗り出す女など、裏表を使い分け強欲に生きる者ばかり。

▪️Overvy(映画. comより)
「人間」を監督した新藤兼人の原作・脚色から、「雁の寺」の川島雄三が監督した社会ドラマ。撮影は「瘋癲老人日記」の宗川信夫。
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