滝和也

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲の滝和也のレビュー・感想・評価

4.3
雪中塹壕の中、
スコープに映るは
巨大な獣の如き
4足の鉄塊…
氷の星ホス、
エコーベース攻略戦の
始まりである…。

お久しぶりの80s傑作選です!今作Episode5は77年から3年を経ての続編。初期3部作の中で起承転結があるなら「転」の巻である…

the Empire strikes back!
「スターウォーズ 帝国の逆襲」

昔の予告編の題名を叫ぶしゃがれ気味の早口が忘れられない。カッコイイんです。邦題もそのままですが、逆襲いい語感です。

今作は、前作で提示されたルーク・スカイウォーカーの更なる成長と運命、ハン・ソロ、レイアの恋、ジェダイとは…に答えながら、大団円となるべき次作へのブリッジとなる正に転の章。2作目のお手本となる作品ですね。そのため、同盟軍、仲間たちの危機を徹底して描き、同時に帝国の強さを還付無きまで描いてきます。それ故、スリリングであり、面白さが抜群(^^)

偵察にでたルークがワンパに襲われ、フォースにより脱出するも、雪の中で遭難。単身ルークを自らを顧みず、探すハン。彼らの絆の深まりを描く冒頭、そして帝国軍の執拗な追撃から、窮地に立っている同盟軍を現実を描く冒頭。極寒の惑星ホスに追い詰められ補給すらままならない…。そうデススターを破壊しても皇帝、暗黒卿ベイダーは健在。スーパースターデストロイヤーを中心とした大艦隊は遂にホスに迫る!

現実に戻されますよね。デス・スターを破壊し英雄となった彼らの苦難。虚空に消えたベイダーは巨大な戦艦と共に更なる脅威となる。もういきなりクライマックスです(^^) 今回はしかも陸戦だ!と思いましたね。

メカ好きにはもうたまらない。全地形対応装甲トランスポート、その名もATATウォーカー。4足歩行型巨大戦車の威風堂々たる巨駆。まさに第一次世界大戦の塹壕戦に現れた戦車の如く、重砲を跳ね返す装甲、シールドと重火器による殲滅戦。そこに現る騎兵隊の如き、同盟軍のエースパイロットチーム、ローグ中隊が駆るスノースピーダー部隊。ブラスターを跳ね返されながらもハーケンをウォーカーの足に打ち込み、横倒しにする離れ技、最も弱い首の部分にブラスターを打ち込む神技で同盟軍の撤退を掩護。そのワンシーン、ワンシーンに大歓喜!ルークも獅子奮迅の戦いにウォーズの名に恥じぬ、戦争もの、西部劇の要素すら加えた見事なシーンです。

またミレニアム・ファルコンのレイア、ハン、チューイ、3POチームの逃走活劇とルーク、R2のヨーダとの出会いと修行を2軸で描き、更なるスターウォーズの世界観の構築と厚みをましたストーリーが肝。

人気キャラ、ヨーダが登場。CGに慣れた皆さんは人形と揶揄されるかもしれませんが、あの目や生きているかのような動き、そしてこれが最強のジェダイ?と驚かされたものです。また殺し屋ボバ・フェットの登場も今回ですね~。活躍はあまりないけど…。

而して、雲の惑星ベスピンのクラウドシティで会号する運命の二人。ジェダイとして未熟ながら、力を過信し、ベイダーに挑むルーク!この辺りのカタルシスは当に王道。オビ=ワンの仇、父の仇を討つため、ハン、レイアを助けるため挑むルーク!

そして待ち受ける最大の衝撃のセリフ!もう何回も子供の頃真似しましたね…「ノー!」って落ちてっちゃいますわ…。これが来た時、薄々分かっちゃいたけど衝撃でした。初めて聞いた時は。リアルタイムの方々はわかると思います(^^)

とにかく大興奮、大歓喜だったことを覚えてますね。次はいつだ!どうなるんだ、これと。このラストの引っ張り方は大ヒット作だから出来ること。まさに第二作の鑑。今回も子供の頃の思いで書いてみました(^^) 

さて80s傑作選もこれで49本。記念すべき50本目は当然もうお分かりですよね。丁度明日でフィルマ入会1年ですので合わせてレビュー致します(^^)
滝和也

滝和也